＊＊50.おひとり様天国 ページ50
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『田中A』
センター発表がされた。
33thのシングル。
「…っ」
私はここでいいのか？
家に帰りついて、そのまま部屋に篭もる。
樹「A？体調悪い？」
「うーん、大丈夫だよ」
樹「そ？ならいいけど…」
大丈夫、大丈夫、大丈夫…
あの後、センター発表の時に、すぐに彩と桜が駆け寄ってきてくた。
Aなら、大丈夫だよ！って。
怖い、怖い、怖い。
「…？はい、」
筒井「あ！A？」
あやめさんは、あれから、ほんとにAって呼んでくれる。
筒井「Aのことだから、怖いとか、大丈夫とかで感情色々なってるかな〜って」
「あやめさんには、バレてますね…」
筒井「当たり前。そこにたどり着けたのは、今のAの評価なの」
「…はい、」
筒井「5期のセンター、乃木坂の次期エース。さくちゃんが言われ続けて、潰れそうだったの見てるから」
「…っはい」
筒井「私に、Aは甘えていいよ」
「怖いです、大丈夫って思いたいのに…っ、怖いって感情が、大丈夫を消して行くんです…」
筒井「…センターでは無いけど、フロントに初選抜で立たせてもらった時、飛鳥さんが隣で、すごく安心したの」
「はい、」
筒井「側にいれるポジションではないけど、私はAのこと後ろから支えるよ。そう決めてるから。」
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作者名：ゆうあ
| 作成日時：2024年3月18日 23時
