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母「まずね。
朱里は、小学校1年生の頃からいじめを受けてたの。
同い年の子と1個上の子からなんだけどね。
そのいじめが結構、過激で。
プールに落とされたり、
トイレとか、校庭にある体育倉庫に閉じ込められたたり、
筆箱に落書きされたり、
上履きとお道具箱隠されたり、
1個上の子にあるわけない噂ばら撒かれて、その子たちに殴られたり、
もうただただ、暴力受けたり。
これだけは、どうしても許せない事があるんだけどね。
屋上で、ここから、朱里が落ちたら私たち嬉しいなぁ。
って言われたらしくて、フェンスを登って飛び降りる寸前まで追い込まれて。」
廉「その時、朱里はどうして助かったんですか？」
母「音楽の先生が、朱里を探して助けに来てくれたの。
朱里が心を許していたのは、音楽の先生だけだったから。
友達もそんなにいなかったの。
小1、小2の頃は、4個上のお兄さんが助けてくれてて、
2年生の頃はその子のおかげでいじめはなかったみたいなんだけどね。」
廉「音楽は好きだったんですか？」
母「そうみたいでね。
小学生の朱里は音楽と小説にしか興味を示さなかったの。」
廉「朱里が音楽好きでよかったです。
俺らの音楽も気に入ってくれて、嬉しいです。」
母「私も、朱里の事をこんなに大切に思ってくれてる人が居て本当に嬉しい。
ありがとう。」
廉「こちらこそです。」
母「ここから、先の話は朱里の日記の方が詳しく書いてあると思う。
私も詳しくは知らないの。
朱里は、自分の事話そうとしないから。」
廉「小さい頃からそうなんですか？」
母「小学校に入学してからはそんな感じだったかな。」
廉「そうですか。」
母「笑っちゃうわよね。親なのに、娘の事何も知らなかったんだもの。」
廉「笑いませんよ。
お義母さんにとって、初めての子で大変だったと思います。
僕も、朱里の事ほとんど何も知りませんし。」
母「ありがとう。廉くんは優しいのね。」
廉「朱里の事が大切なので、朱里を産んでくれてありがとうございます。」
母「こちらこそ、朱里を好きになってくれてありがとう。」
母「日記、持ってくるわね。」
廉「はい。ありがとうございます。」
母「小学校に入学した日から書いてあるから、すごい量だけど笑」
廉「本当ですね。」
母「最初の方は、字が汚くて解読不能かも笑」
廉「頑張ります笑」
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作者名：しゅす | 作成日時：2023年8月26日 12時
