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仙「では、朱里ちゃんにお伝えしますね。」
廉「お願いします。」
膝の上で、俺の手をいじいじしてた朱里が、顔をあげた。
仙「朱里ちゃん。お待たせ。」
朱里「うん」
仙「朱里ちゃん、最近どう？」
朱里「涙たん、たくたんでたう。」
仙「そっか。今さ。先生の声以外に声聞こえる？」
朱里「コクン」
仙「それ嫌だね。どんな人の声かな？知ってる人？」
朱里「知らない人だと思う。」
仙「男の人の声かな？女の人かな？」
朱里「どっちも、だけど、女の人の方がたくたん。」
仙「女の人の声が多いかぁ。大人の声かな？」
朱里「コクン」
仙「そっか。教えてくれてありがと。
もう1つだけ、聞いてもいい？」
朱里「いいよ」
仙「ありがと。その声になんて、言われる？」
朱里「えっとね。
朱里は、悪い子だ。とか、
何で、生きてんの？とか、
れーくんは朱里のものじゃない。とか、
早く居無くなれ！とかかな。」
仙「そっか。ごめんね。嫌なこと聞いたね。」
朱里「んーん。だーじょーぶ。」
仙「ありがと。」
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作者名：しゅす | 作成日時：2023年8月26日 12時
