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紫耀海side
海「ねぇ？紫耀？」
紫「ん？」
海「廉、大丈夫かな？」
紫「ん？なんで？」
海「いや、なんでって…」
紫「……大丈夫じゃないと思うよ。」
海「やっぱり？紫耀もそう思う？」
紫「うん。」
少しの間、沈黙が続いた。その沈黙を破ったのは紫耀だった。
紫「なんて言うかさ。
廉は廉じゃん？
小さい時からストイックに何でもこなして歌もダンスも映画もドラマも1人で何でも完璧にやって。
しんどい顔1つ見せずにさ。」
海「うん。そうだね。」
紫「頑張れる理由が朱里ちゃんだと思うんだよね。」
紫「俺らもさ、恋愛するじゃん？
俺は、今フリーだけどさ笑」
海「そうだね。恋愛するよね。」
紫「その子が『おかえり』って言ってくれるだけで疲れ吹っ飛ぶじゃん？」
海「うん。一緒に居るだけで安心するよね。」
紫「廉のその相手が、朱里ちゃんなんだよ。」
紫「だから、朱里ちゃんが体調悪かったら心配するし
代わってやりたいって思うし
片時も離れたくないって思うじゃん。」
海「うん。」
紫「廉とか俺らがそう思うのと同じで朱里ちゃんもそう思ってると思うんだよね。」
海「そうだよね。両思いだもんね。」
紫「それに、朱里ちゃんは人一倍辛い過去を体験してるから余計にね。
俺もさ、小さい時家庭環境良くなかったからちょっとわかるって言うかさ。
大切な人に辛い思いさせたくないんだよね。
自分はどんなに辛くなっても、いくらでも我慢するから大切な人が辛い思いするのだけは絶対に嫌なんだよね。
お互いに多分思ってるんだと思うんだ。
だから、強がるし頼るの下手くそ笑」
海「ホントだよね。
めっちゃ、下手くそ笑
だから、俺らが頼れる存在にならないとだよね。」
紫「そうだな。」
海「うん。ごめんね。
なんか重い空気になっちゃったね」
紫「ん〜？全然大丈夫だよ。
海人も何かあったら頼れよ〜」
海「ありがと！紫耀もね！！」
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作者名：しゅす | 作成日時：2023年11月1日 13時
