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廉と朱里は先にエレベータで海人の部屋に向かった。
廉「今日は、お耳から声聞こえとる？」
朱里「コクン」
廉「そっか。うるさい？」
朱里「今日は、いちゅもよりちいたい」
廉「ずっと小さい声やった？」
朱里「かいちょくんの車にいる時は、大きくなっちゃけじょ、あとはちいたかったよ。」
廉「あの時、怖かったな。」
朱里「コクンこわかっちゃ…
じぇも、だーじょーぶ。
れーくんいるかだ。
いまにょ朱里は独りだないかだ。」
廉「ずっと、一緒に居ろな。
もう、朱里を独りにせんよ。」
朱里「ニコッあーと！」
廉「てかさ。部屋の前には着いたけど、鍵もらってへんから入れんよな。」
朱里「はいでないの？」
廉「おん。寒いのに、入れへん。」
朱里「もうすぐ来るかな？」
廉「来てくれんと困るよな。
風邪ひいちゃうもんな。」
朱里「ハーってちたら、ちろい。」
廉「ホンマや。息、白いな。朱里、寒くない？」
朱里「とっと、たむい。」
廉「じゃあ、ギューってしよ！」
ギュー
朱里「れーくんあっちゃかい！」
廉「朱里も、暖かい。」
廉「あっ。そうや。クリスマス、サンタさんに何、頼むん？」
朱里「サンタさん。くりゅの？」
廉「朱里は、良い子やから来るよ。」
朱里「わ〜い！」
廉「何か欲しいものある？」
朱里「おにんぎょう」
廉「お人形かぁ。誰が欲しいん？」
朱里「バイバイキーン」
廉「ばいきんまんね。」
朱里「うん！ばいきんまん。」
廉「アンパンマンとかメロンパンナちゃんとかじゃなくてええの？」
朱里「ばいきんまんがいいの。」
廉「わかった。じゃあ、サンタさんにお手紙書こうや。」
朱里「うん！書く！」
廉「海人が来たら、紙とペンもらおうな。」
朱里「うん！」
廉「まだ来ないんかな？」
朱里「もおうちゅぐくるんだない？」
海「れ〜ん！朱里ちゃ〜ん！」
紫「お待たせ〜」
廉「遅いわ！」
海「ごめん。鍵渡してなかったね笑」
朱里「入ろ〜」
海「今開けるね。」
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作者名：しゅす | 作成日時：2023年11月1日 13時
