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紫「あっ。朱里ちゃん。こんばんは。」
朱里「……グスッ…ん…うぅ、こん…ばんは…」
廉「怖かったな。」
朱里「……う、ん…」
廉「もう、大丈夫。
紫耀が助けてくれたよ。」
朱里「しょくん、あーと。」
紫「どういたしまして。」
廉「あの人たち、どこ行った？」
紫「逃げてったよ。」
廉「そうか。」
紫「うん。もうここには居ない」
廉「よかった。」
紫「で、どうした？
あいつらなんだ？」
廉「多分、朱里に酷い事してきた人達。」
紫「え？！てっきり通り魔的な感じかと思ってたけど」
廉「もしかしたら、朱里に薬飲ませた奴らかもしれん。」
紫「あ〜。じゃあ、失敗したね。」
廉「ん？何が？」
紫「写真撮っておけばよかった。」
廉「そうやな。
でも、多分また来る。同じ日に、2回来たから。」
紫「今日、2回目？」
廉「コクンやから、海人ん家に泊めてもらおうと思って向かってる途中やった」
紫「なるほどね。
もう少し詳しく教えてほしい。
また、廉。1人で抱え込むでしょ？
海人と2人でその重たい荷物を分け合ったところで重いよね？
分け合う人数は多い方が良い！
だから、俺にも背負わせて。
この筋肉を役立ててください笑」
廉「ありがとう。
これ。今日、海人に説明するときに使った紙。
朱里が小学生の時にいじめられてた内容をまとめたやつ。」
紫「これ全部？」
廉「んーん。まだあるけど、酷いやつだけ。」
紫「これ、ヤバいね。
小学生でこれ全部1人で戦ったんでしょ？」
廉「そう。」
紫「辛いな。」
紫「1個だけ、質問良い？」
廉「ええよ」
紫「性的暴力って？
小学生だよね？」
廉「コクン修学旅行…」
紫「あぁ。なるほど。何となくわかった。
これ以上は話すのきついよね。
海人にも今日説明しただろうし…
聞かないでおく」
廉「ありがと」
紫「朱里ちゃん。」
朱里「ん？」
紫「よく頑張った！
辛かったな。」
朱里「んん？あーと？」
紫「ふふっ。どういたしまして〜」
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作者名：しゅす | 作成日時：2023年11月1日 13時
