<EunHyuk>イチゴミルクよりも甘く<７>

117.それから ページ3

妊娠していることを告げると
京ちゃんは自分を責め続けた。

悪いのは私なのに、
「俺があんな親のところに生まれなかったら」
そう言っていた。


でも２人にその小さな命を
諦める気持ちはなかった。

だから改めて２人でそれぞれの両親のもとへ話をする日々……

まだ学生である私が妊婦になることは
常識的に考えてあまりよく思われない

それはよくわかっていたから
ﾏﾈｰｼﾞｬｰにだけは話して、
あとは事務所にも話さずにやめてしまった


すごく勝手なことをしたと思う…


私の両親も初めは反対だったけど
なんとかわかってくれた。

意外なことに、京ちゃんの両親は
「生まれたら」という条件で
あっさりと許してくれた。


京介:「本当に認められたんだな……」

A:「うん、でも変な感じ^^;」


それから1ヶ月が経ち、
妊娠3ヶ月が過ぎようとしていた頃

京ちゃんの家でいつものように
ゆっくりしていたら
急にお腹に激痛が走った


A:「いたた…」

京介:「どした？」

A:「調子悪いのかも(苦笑)」


全身にじとっとした嫌な汗をかき、
異常が起きていることに気づく


A:「京ちゃん…ごめ」
京介:「すぐに病院へ行こう」


ごめんね、赤ちゃん……
ﾏﾏの不注意だったね。


小さな命は呆気なく私達から離れていった


「絶対いつかちゃんとﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞする」

その時にそう言われて、
微妙な関係が続き今に至る。

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