<EunHyuk>イチゴミルクよりも甘く<７>

116.悔しくて ページ2

京ちゃんに告白されて、
私たちは付き合うことになった。


塾内では講師と生徒、外では恋人

そんな関係にお互い気にすることもなく
ただ私たちは愛し合っていた。


付き合うことが初めての私に
京ちゃんはたくさんのことを教えてくれた。

ﾄﾞｷﾄﾞｷする気持ち、
好きだから故の嫉妬、
うまく相手に想いが伝わらないもどかしさ、

そして何より愛しいと思う気持ち、
一緒にいられることの幸せ……


芸能事務所にｽｶｳﾄされた時
一番応援してくれたのは京ちゃんだった

もともと少なかった会う時間がもっと少なくなるのに
「俺が合わせるから、Aはやりたいと思うことをやれ」
そう言っていつだって私の背中を押してくれる


京ちゃんが大好きで大好きで、
たまらなく愛しかったのに、

私たちを離そうとする人がいた。


京ちゃんのご両親だ


すごくお家柄を気にする方で
私を初めから気に入らなかった。

一般家庭に生まれ育ち、ﾓﾃﾞﾙ活動している私…

気に入られたかったからなんでも努力した

成績優秀、礼儀も完璧、
料理も音楽も知識もあらゆることを勉強した


それでも認められることはなくて、
次々にわき上がる見合い話


どうして私はだめなの？

ただ悔しくて、


だから私は最低なことをしてしまった


私は20歳の時に、小さな命を身ごもった。

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