237 広斗side ページ37
兄貴の墓に向かっていると、
黒い長い髪をなびかせた女が 兄貴の墓の前に居た。
ひと目でわかる、俺の愛しい人、
｢A｣
『…広斗、雅貴』
雅貴｢ただいま、｣
｢ただいま｣
『おかえり、３人とも』
Aは泣きそうになりながら
墓を見つめた。
Aをバイクに乗せて、
近くの海まで走る。
アイスを買って、
海岸の傍で 3人でアイスを食べる。
『うま、』
｢Aのはねぇわーいちごだろソレ｣
『はぁ！？うまいよー！』
『…結局 カジノ法案の裏側報道されてないね』
｢ってかあのUSBどうした？｣
『私が、雅貴に頼まれて信頼出来るやつに託した』
雅貴｢あいつ受け取ったの？｣
『半ば強引』
｢おいそれ、大丈夫かよ、｣
雅貴｢Aそれ1口ちょうだい｣
『んー雅貴のも』
何イチャついてんだか、
『広斗のもちょうだいよ』
雅貴｢くれよ｣
｢絶対やだ いちごもソーダも俺はいらん！｣
『とか言いながらー？』
雅貴｢食うんじゃん(笑)｣
このノリが懐かしくて、
兄貴もいたらなぁって
思う。
雅貴｢Aこれからどうするの？｣
『そうだなぁ……ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ』
｢大丈夫か？風邪かよ、｣
Aは一瞬 俺達から目を逸らしたがスグに笑ってアイスを食べる。
『全然よゆー』
雅貴｢俺達と暮らそーぜA｣
俺も同じこと考えてた。
『カジノの件もあるから、まだ私はあの場所にいるよ、』
｢…Aまた ちゃんと会おうぜ｣
雅貴｢悲しい思いさせてごめんな、｣
『いい、2人が居れば…それだけで十分だ』
『雅貴、広斗、大好き じゃぁね、』
"またね"の言葉がなくて、
半年前 消えた時を少し思い出した。
｢A！！！！｣
『ん？』
｢勝手に消えんじゃねぇぞ！！！｣
『…バイバイ！！』
俺達はその最後の笑顔の後に、
Aに会うことはなかった。
THE RED RAIN編 完
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いち(プロフ) - 紗良さん» すごく暖かいコメントありがとうございます娘さんも一緒になんてこの小説を作ってこんなに嬉しいことはないです…本当にありがとうございます！更新もなかなか出来ない中、元気を与えられてるなんて感謝しかないです、頑張れます！これからも是非よろしくお願いします！ (2018年10月8日 22時) (
レス) id: 446a754ce6 (このIDを非表示/違反報告)
紗良(プロフ) - 最後になりますが、お体には気を付け更新頑張って下さい。心から応援しております。こんなながながとした文章申し訳ありません。では失礼致します姫華 (2018年10月8日 21時) (レス) id: 4232a2d216 (このIDを非表示/違反報告)
紗良(プロフ) - 私も、日常的に、小説を書くのですが、なかなかうまくいかないのとアンチが多く落ち込む時がありますが、いちさんの小説を拝見させて頂き凄く元気を頂いております。 (2018年10月8日 21時) (レス) id: 4232a2d216 (このIDを非表示/違反報告)
紗良(プロフ) - 初めまして。姫華と申します。よろしくお願いします.娘と一緒に小説を拝読させていただきました。すごくドキドキ娘も感動致しました。 (2018年10月8日 21時) (レス) id: 4232a2d216 (このIDを非表示/違反報告)
いち(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！！！頑張って更新して行きます！！ (2018年9月26日 0時) (レス) id: 446a754ce6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いち | 作成日時：2018年2月23日 15時
