HiGH＆LOW She gets lonely eas 2 (ページ47)

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97尊龍side過去編ページ47

野良猫を拾った。

まぁ、首輪が付いてる猫だから迷い猫？

こんなに飼いなれた猫なら誰かの猫だろ

ドライヤーで長い髪を乾かしてやる、
俺がこんなことするのが珍しいのか弟達がじぃーとこちらを眺める。

雅「なぁー兄貴どうすんだよコイツ」

『あのっ…お邪魔して本当にすみません…これ以上迷惑かけたくないので…』

「お前は俺が拾ったお前の心に抱えてる傷が治るまでいろよ、別に帰りたかったら帰っていい」
雅「ちょっ兄貴！」
広「兄貴が決めたことなんだからもー黙れよ雅貴」

女は涙を浮かべ笑った。

こいつの事を探ったりはしねぇし
ガキには興味もない。

綺麗な黒髪に白い肌、透き通るような唇

雨に濡れながら泣くコイツを放っておけなかった。

「お前名前は？」

『Aです…』

雅「俺は次男！雅貴」
広「………広斗」

「俺は、尊龍」

『尊龍さん、雅貴さん、広斗さん』

俺達の名前を呼び笑うAから目が離せなかった。

Aは俺達に飯を作ってくれた。

雅「Aちゃん！ちょーうまいよ！なぁ広斗」
広「普通」
雅「なんだよー照れちゃって！」
「雅貴、広斗うるさい」

『アハハ、兄弟っていいですね』

何処か無理しながら笑うAを

本当の笑顔にしてぇなって思った。