HiGH＆LOW She gets lonely eas 2 (ページ36)

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86コブラside 過去編ページ36

俺達も今日からMUGENの仲間と思うと、すげー緊張してきた！
ずっと憧れてて、バイクの免許を取ったら入れてやるよと龍也さんに言われ、ヤマトと免許を取った。

ついにこの時が来てマジやばい！
MUGENのたまり場に行くとメンバーが勢ぞろいしててその存在感に圧倒される…！

ふと見ると龍也さんの家で居候している女が目に入る。
何度か会ったことはあるが、喋ったこともない。
初めて会った時すげぇ綺麗な女が居るなって思った。
MUGENに居るってことは誰かの女なのか？
少しチクッと心が痛む。

女は座っていたソファから起き上がり、
龍也さんにジャケットを二つ渡す。

そのジャケットはMUGENのメンバーの証で
俺とヤマトにとっては憧れのジャケットだった。

女も同じジャケットを肩から羽織っていて、
え？アイツMUGENのメンバーかよと内心驚いた。

龍「ほら、これ」

龍也さんからジャケットを受け取り
ヤマトと歓喜余る。

ヤ「コブラ！！！やったな！」
「おう！！！ありがとうございます！！」
ヤ「ありがとうございます！！！」

女はただ綺麗な顔で笑いながら俺達を見ていた。

龍「お前達も入ったことだし、大事な話がある」
琥「これはムゲンである俺達の心に刻まねぇといけねぇ事だ」

場の空気が変わり、2人は真剣な顔に変わる。

龍「俺達がムゲンを作ったのは楽しくバイクに乗ることと、Aを守るためだ」
琥「ここはお前達の居場所である前に、Aがいつでも帰ってこれる場所だ」

俺とヤマトの頭にはハテナだらけだった。
何故そこまでコイツを大事にしてるのかよく分からなかった。

龍「Aはムゲンの頭だ」

えっ！？
琥「頭を守るのは当然だろ」

『ちょっ聞いてない！私そんなに弱くないし！』
九「A〜守ってやんよ(笑)」
太「守られとけよーA」
古「昇格したなぁーA(笑)」
『またバカにしてー！(笑)』

俺達はよく分から無かったけど、
大事にしねぇとならねぇのは分かった。

龍「コブラ、ヤマトAを頼む」
コ「っはい！！」
ヤ「はっ…はい！！」

その後
メンバーが帰ったあと、

龍也さんと琥珀さんにAの事を聞いた。

あんなに無邪気に笑うあいつがそんな過去を持ってるとは思いもよらなくて、

少しずつ、Aに惹かれるようになった。