80貴方side 過去編 ページ30
いきなり泣き出した私を見て焦る男の人。
?「大丈夫！？美味しくなかった！？」
首を横に振るが私の涙は止まらないっ
?「ちょっ！！！ナオミ！！！来て！！」
私くらいの女の子が嫌々入ってくる。
ナ「何？兄貴っか何泣かしてんの、サイテー」
?「ちょっと本当にどうしたらいいか！」
ナオミと言う女の子は私の横に来て背中をさすってくれる。
『す…すいませっ…ん』
ナ「…大丈夫、大丈夫ゆっくりでいいよ」
ゆっくり、ゆっくり落ち着かせて、
何故かこの人たちに全てを話してしまう。
すべてを話終わったあと、
きっと早く出ていけ、関わるなと言われると思った。
?「そうか、そんな事があったのか…ねぇ、君の名前は？俺の名前は龍也」
『Aです…あの私、ご迷惑かけてすみません！すぐ出ていきますので、』
わたしが出ていこうとすると、
龍「ねぇ、Aちゃん帰る場所ないんでしょ？今のまま無名地に帰っても迷惑にかけるんだったら俺のところに居たらいいよ」
『えっ？』
ナ「そうだね、いいんじゃない？私妹欲しかったし、」
また涙が溢れてしまう、
『私、本当は怖くて、…誰か止めて欲しかった…売られたって分かった時自分のことで本当はいっぱいだった…っ仲間より自分が大切って思ってる自分が嫌で、感情を捨てようと思った…っでもいろんな人に助けてもらった…っありがとうっ…』
龍「A生きよう、俺たちと。お前の居場所は俺達が作ってやる、」
『…また、無名地の皆に会ってもいいかな…っ』
ナ「いいに決まってんだろ、」
そして私達は、一緒に暮らすようになった。
拝啓
龍也 様
私は貴方のおかげで生きることが出来ました、
貴方が支えてくれたから今みんなと仲良くしています。
感謝してもしきれないよ、…ねぇ、龍也さん
『…もう1度会いたいよ、…』
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作者名：いち | 作成日時：2017年10月15日 23時
