HiGH＆LOW She gets lonely eas 2 (ページ29)

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79貴方side 過去編ページ29

知らない土地をフラフラと歩く。

山王って言うのは聞いたことあった、スモーキーが言ってた隣にある街だって。

本当は無名地に帰りたかった、だけどもし帰れば迷惑かけてしまうかもしれない…
ここに私がいること自体もダメなことかな…

フラフラと宛もなく歩くがどんどん空は暗くなり肌寒くなる。
『さむぃ…』
このまま死んでしまおうかっとふと、そんな事まで思った。

歩き疲れて足も痛くてその場で座り込んでしまう。
これから、どうしたらいい…会いたいよ、スモーキー、ララっタケシ、ピー

いきなり視界が明るくなってびっくりすると、音のうるさい乗り物に乗った男の人に声をかけられた。

?「お嬢さん大丈夫？」
『ぇ…あぁ、大丈夫だと…思い…ま…』

何故かクラクラと視界が暗くなってそのまま意識を手放した。

目を開けると知らない場所に居た。

『ここ…どこ、』
?「目覚めた？大丈夫？」
あの時声をかけてくれた人がいてこの人に助けられたのだと思った。
?「お腹すいてる？ご飯あるよ？」
『いや、あのっ大丈夫です！』

ｸﾞｩｰｰ～とお腹のなる音が響く、
私のお腹が鳴いていて恥ずかしいっ

?「あははっすぐ持ってくるよ！」
部屋から男の人が出ていってキョロキョロと周りを見渡す。
綺麗に整頓された部屋で初めて寝たフカフカのお布団、に感動した。

部屋に戻ってきた男の人は私にご飯をくれた、
美味しくて、美味しくて…

ポロポロと今まで貯めてた涙が溢れた。