78ロッキーside 過去編 ページ28
たまたまDoubtの奴が女を連れ込む所にいい合わせた。
俺は、フリーのスカウトマンでDoubtとは敵同士だった。
女を守る。それが俺の流儀で
Doubtの2人を倒し、
車に乗っていた女を解放して行く。
我先に逃げていく女を見つめていると、1人だけ車に残るまだ若い女がいた。
?「何してんだテメェ早く逃げろ」
『でも私…売られたので、逃げてしまったら迷惑が…』
?「…何言ってるの逃げていいわよ」
?「…キジー」
キ「カイト、私ね、あの子を助けてあげたいの…」
キ「ねぇ、貴方その子を何処か安全な場所に連れてってあげてほしいの」
「なぜ、Doubtのお前がコイツを庇う？」
なぜ、コイツだけを庇うのか気になって聞くと、
キ「いい子だと思ったから、まぁ同情したのよ」
「…いい所あんじゃねぇか」
キ「うるさい！(照)」
女は車から降りて、涙を浮かべながら
Doubtの2人に頭を下げる。
『本当にありがとうございますっ…』
キ「ふんっコイツに感謝しなさい」
俺は女を連れてその場から離れる。
とりあえず俺の車に乗せて、安全な場所をさがす。
「お前、名前は」
『Aです…』
「俺は、ロッキーお前の住んでた所まで送ってやるよ」
『その近くで大丈夫です…わざわざすみません』
怯える様子もないコイツはすごく綺麗な顔をしていて、なぜDoubtに売られたのかは知らねぇが守ってやりたくなった。
とりあえず山王に着く、
「この先無名地だ、どうする？」
『ここで大丈夫です…っありがとうございました…』
「あぁ、元気でな」
Aは車から降り、何処かへ歩いていった。
またどこかで会えるだろうか、
俺は、きっとあいつの事を忘れることはないだろう。
アイツの泣き顔、笑い顔全てが愛おしく思えた。
「またな」
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作者名：いち | 作成日時：2017年10月15日 23時
