64コブラside ページ14
ヤマトと2人でbarに来た。
barのママは買い物行くからと2人きりにしてくれた。
この前、Aが朝帰りした、
帰ってきたAはいつもと違う香りで
俺の好きなAの匂いじゃ無かった。
Aの顔を見るとほんのり頬が赤く目も腫れていた。泣いてたんだろう…、
Aは何事も無かったように振舞って、
いつも何も話さないAに少し苛立っていた。、
今まで聞けなかった事をAに言うと、
驚いた顔をしたあと俺が望んでいた言葉は出てこなかった。
それから少し気まずさが残りながらも普通に生活していた。
Aもノボルもどうやったら帰ってきてくれるのか、ずっと居てくれるのかそればっかり考えてた。
「なぁヤマト」
ヤ「ん？」
「お前にとって山王連合会ってなんだ？」
ヤマトは驚いた顔をして、俺の目を見る。
「家村会は本気で俺達を潰す気でいる」
ヤ「ンなもん、負けるわけにはいかねぇだろ」
ヤ「アイツは絶対戻ってくるいや、戻す」
「アイツのためにしてやれる事って何なんだろうな、Aの傷は…俺達じゃ塞げねぇ…」
ヤ「守ってやりてぇよAの事は」
俺もヤマトも全員Aの事を守りたいと、傍に居たいと思っている、
それに気づいてくれているとは思うが、Aの中でどうしたらいいか分からないのかも知れねぇな。
傍に居ることが傷つけてたりすんのかな…
マ「ただいまぁ〜なにしけた顔してんのよ二人共…」
何も答えない俺達を見て、
マ「喧嘩の傷はすぐに消える、でも絆は永遠に消えない」
絆か…
マ「もう答えは出てるんじゃないの？」
俺はただ、いや、
「俺達はただこの街を守りたかっただけだ」
ノボルとAがいつでも帰って来れるように。
誰に頼まれた訳じゃねぇ喧嘩しか取り柄がねぇ奴らが集まっていつしか、誰かが山王連合会と呼び始めた。
この場所があれば、帰って来れる奴がいる。
２匹の虎が希望の丘を守るように支え合う、全部ノボルとAの為だった。
ガラガラと慌ただしく扉の開く音がする、
ナオミが、息を切らしながら入ってきた。
ナ「電話でろや！！」
ヤ「なんだよブス、」
マ「こらヤマト、女の子に！」
「どうした」
ナオミは息を整えながら答えた、
ナ「日向が…帰ってきたっ！！A達が達磨と戦っている！！！」
俺とヤマトは急いでバイクに乗り
山王が喧嘩する時に使う空きビルに行く、
「A…っ！！！！！」
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作者名：いち | 作成日時：2017年10月15日 23時
