52貴方side ページ2
イトカン着き、扉を開けるとコブラが居た。
『ただいま』
コ「お前ら…」
ゾロゾロと席に座っていく、
ナオミにフッと笑うと笑顔を返してくれた。
コブラに今までの事、ノボルの事、これからの事を話す。
コブラは話す度に顔が怒りに変わった。
テ「なんとか、抗争は間逃れましたね…」
ダ「でも、次は家村会とや」
重い空気が流れ静まり返る。
チハルが悲しそうな顔をしながら口を開く。
チ「すいませんでした…俺のせいで」
『お前のせいじゃねぇよ』
チ「ケジメはつけるつもりです…」
『…だから、チハル』
チ「俺っ………山王連合会辞めます」
『はぁ？』
なんでチハルのせいじゃないのに、お前は父親の借金のために、レッドラムの工事で居たんだろ？
なんで1人で背負い込むんだよ…！
ヤ「おい！」
ヤマトが立ち上がりチハルに近寄る。
チ「俺ずっと1人で…仲間もいなくて、でも皆が仲間になってくれて俺嬉しくて…」
1人は辛い、誰よりも1番分かってあげられるのは私なのに…気づけなかった、こんなにも追い込ませているのに…。
チ「でも俺は！頼れなかった…本当はぶちまけたかった！…だけどヤマトさんにSDを見られた時夢中なって走って逃げてしまった…！」
チハルの瞳からポロポロと涙が落ちる、
チ「ほ…んとに…本当にすみませんでしたっ…」
私たちに頭を下げるチハルを
私は抱きしめていた。
『チハル、辞めるのは勝手だよ？だけどね…』
コ「1人で勝手に決めてんじゃねぇよ」
『頼れよ、チハル』
コ「俺達は仲間を絶対に見捨てない」
『皆お前を仲間だと思ってんだよ、』
ヤ「そうだな！」
私はチハルから離れ、皆は立ち上がる。
チハルを見つめ、笑いかける。
チ「コブラさん、Aさん、ヤマトさん…」
ヤ「悩んだら相談しろよ、あとAもそれが仲間だろ？」
うん、と返事が出来ればどれだけ楽だろうか、
これ以上皆に頼りきれない私はただ微笑むことしか出来なかった。
チハルはもう1度頭を下げ、
チ「…ありがとうございます」
と泣きながら笑った。
その後テッツがヤマトとチハルの写真を撮りみんなで笑い合う。
『おかえり』
まだ解決してないことは沢山あるけど、
今笑い合えてるこの時間を大切にしたい。、
レッドラム偏 完
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作者名：いち | 作成日時：2017年10月15日 23時
