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「全部みたいです」
「欲張りだねー」
いつもの言い回しさえ、どこか冷めた目で見られるとゾクっとして腰が抜けてしまいそうだった。
この唇から発せられる言葉一つ一つを取りこぼさないように全てを脳内に刻みたい
その気持ちが私の意識を保たせていたのかもしれない。
「俺の好きな所教えて」
「たくさんあります」
「いいよ」
頭を整理しながら言葉を発しようとするが、とてもじゃないが上手くまとまるわけが無かった。
頭に浮かぶ事を口にするので精一杯だ。
「ベースを持った時に人が変わる所。綺麗な髪が舞って、たまに冷めた目。唇がすごく色っぽくて・・・綺麗な指もすごく好きです。それと・・・」
「もういいよ」
頷きながら聞いていた顔を上げると満足げに笑っていた。
綺麗な唇に目を奪われる
煙草の箱 をいじるメイから目を離せない。
"もっと奥まで連れて行って欲しい"
なかなか言葉が続かない。
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作者名:emilia | 作成日時:2017年9月19日 18時