DarK side (ページ46)

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｢え、これって｣
｢私も昨日メイくんからもらってびっくりしちゃった｣

私の指につけられた指輪と全く一緒なのだから驚いて当然だ。

｢だから昨日あげた時ちょっと微妙な感じだったんだー｣
｢だって全く一緒だったから｣
｢確かにこれはビックリするねー。本当にありがとう｣

つい最近までたくさん指輪をつけていた手には私があげた指輪しか付けられていない。
それどころかネックレスやブレスレットすらも付けていない。

｢早くメイくんのアクセサリー増やしてあげないといけないからね｣
｢ツアー終わったら一緒に買いに行こう｣
｢うん！行く！｣
｢いい子で待っててよ｣
｢んーまぁ結局追いかけて行くけどね｣
｢あ、そっか｣

全通は無理だが行ける所は都合をつけて行くつもりであるから全く会えないという訳では無いだけツアーも気が楽になる。

｢さてと、一回帰って仕事行こうかな｣

背伸びをすると名残惜しそうに私から離れて身支度を始め、私も寝室に行き仕事の準備を始めた。

｢Aも仕事ー？｣
｢うん、私も今日はお昼から｣
｢何時まで？｣
｢多分9時くらいかなー｣
｢じゃあ迎えに行くね｣
｢え？いいの？｣

思わず化粧をする手を止めて勢いよく振り返ると、そんな私の様子を見てメイは笑って頭を撫でた。

｢もちろん｣
｢ありがとう｣