検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:21,031 hit

28 ページ28

「何笑ってるの?」
「なんでもないよ。それよりさっき言ってたびっくりする事ってなに?」

はっとした顔をして玄関に置かれた紙袋を取り、私に手渡した。
袋についたショップのロゴを見ただけで高価なものだと分かる。
戸惑いながらも開けると見覚えがあるものが出てきた。

「これって・・・」
「指輪。買っちゃった」
「私に?」
「うん」

見覚えのあるオーブの指輪。今日私がメイに買ったものと全く同じものだ。
まさかここでかぶるとは思わず固まってしまった。

「嬉しくない?」
「ううん!嬉しいよ!びっくりしただけ」
「良かった」

ほっとした様子で私の手を取ると指輪をはめた。
右手の薬指にぴったりだ。
指輪がつけられた右手を眺めた後にメイと顔を見合わせた。

「すごい可愛い!ありがとう。」
「Aが喜んでくれてよかった〜これから無くなった分のアクセサリーは俺があげるからね」
「でも、すごく高かったでしょ?」
「そんな事気にしないで。俺が満足するんだから」
「うん、でも・・・」
「俺が嬉しいの」

少し熱が冷めた瞳が私を見据える。
頷きながら腰が抜けないように自我を保つ。
この目が、好きだ。

29→←27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:レジレコ , メイ , DOG
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:emilia | 作成日時:2017年9月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。