思い思われpart2

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｢何やってんの？｣
｢えっとー…煙草があったから興味本位で…｣
｢バカかよ｣

呆れた顔をしながら私の頬をつねる。
何も言い返せなかった。

｢ガキにはまだ早い｣
｢一応大人だと思います…｣
｢俺からしたらガキ｣
｢優さんに近付きたかったから｣

言い返す言葉が無く、つい本音をこぼしてしまった。
何も言わない優の顔を見るのが怖くて俯いたまま顔を上げることも出来ない。
煙草に火をつける音が聞こえてすぐに顎をぐっと持ち上げられて唇が重なり、苦い煙草の味が広がる。

｢お前はこれで我慢しとけ｣

こうして毎回会う度にドキドキさせられると身が持ちそうにない。
胸元に顔をうずめると煙草の香りと共に優の温もりが伝わってきた。
鼓動を聞いていると安心して心地よくなってくる。
ドキドキさせられたり安心させてくれたり優の存在は私の中で更に大きくなっていた。

｢俺さ･･･｣
｢ん？なんですか？｣
｢いや、今更なんだけど･･･なんかイメージ崩れてない？｣
｢どういう意味かイマイチ･･･｣
｢やっぱバンドの時と普段のギャップとかあんじゃん｣

本当に今更にも程がある。
もしそんな事で離れるのであれば、とっくに今ここに居ないだろう。
確かに最初は私の中で優はＢｕｇＬｕｇの優でしかなかったが、今はＢｕｇＬｕｇである事を抜きにして優という1人の人として好きになっていた。

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