思い思われpart2

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レジの順番を待っているとカゴにビールが入れられた。

｢忘れてた｣

どこに行ったのかと思いきやビールを取りに行っていたらしい。
ビール好きなのは相変わらずだ。
順番が来て財布を取り出すと、また優から止められた。

｢俺が出すって｣
｢だめ｣
｢いいから｣
｢だめ。いつも優さんが出してるんだから、たまには私が出します｣

優を押しのけてお金を取り出してレジに置いた。
いつも出して貰っているのだから、これくらいなんてこと無い。
お互い対等でいられた方が居心地も良い
車に戻り優の家へと向かう。
手を繋ぐのも当たり前になりつつある
細い指だがギターを弾くからか指先が少し硬くなっている。

｢なに、くすぐったいんだけど｣
｢いやーギターを弾く人の手だなーって｣
｢そりゃ仕事ですから｣

家に着き、さっそく台所に立って買い物袋から食材を出した。
買っている時はそこまで気にならなかったが改めて見ると明らかに買いすぎていた。
余らせるにも微妙な量だと考えた結果携帯を手にとって電話を掛けた。

"もしもしー”
｢もしもしー今何してるの？｣
"別にー暇してたけど、どうしたの？"
｢今優さんの家に居るんだけど晩御飯一緒にどう？｣
"えー邪魔なだけじゃん"
｢燕さんも誘ったら？｣
"電話する！"

本当に燕に惚れているのが丸わかりだ。
名前を出した瞬間声が変わり勢いよく電話が切られた。

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