思い思われpart2

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｢そろそろ飯食いに行く？｣
｢それなんだけど、たまには私が作ろうか？｣
｢え、まじで？｣

運転しながらも私の方を何度か振り向いて目をぱちぱちしている。

｢外食ばっかだと体にもあんまり良くなさそうだし出費も凄いことになるからね｣
｢そうそう、俺の薄給じゃ…って誰が薄給だよ｣
｢何も言ってないけど｣

表情もだが話し方や声色から機嫌が明らかに良くなったのが分かる。
私に出来ることなどしれているけれど優が喜んでくれるなら何よりも嬉しい。

｢じゃー買い物行かないとな｣
｢うん！何がいい？｣
｢えー、何でもいい｣
｢一番困るやつだ…和食、洋食、中華なら？｣
｢和食かな ｣
｢了解｣

和食の王道と言えば肉じゃがだろう。
肉じゃがをメインにスーパーに着くまでの間、献立を考えていた。

｢で、何にするの？｣

カートを引く私の後ろで、辺りをキョロキョロしながら付いてくる。
優がもし犬だったら絶対に尻尾を振っているだろうと思うほど落ち着きがない。

｢色々考えたけど、もう肉じゃがとオクラの和え物とお味噌汁でいいかなーって｣
｢まじ？全部好きなんだけど｣
｢それは良かった｣

食材をかごに入れて行き、会計をしようとすると優が居なくなっていた。
不思議に思いながらも大の大人なのだし、会計が終わったら電話をすれば良いと思い気に止めず列へと並ぶ。

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