107 ページ7
もう自分がどうしたらいいか分からなくなっていた。
いや、本当は分かっているのに怖くて逃げているだ。
座り込んでしばらくすると、ふと雨に打たれなくなった事に気づき見上げた。
「見つけた」
「…優さん」
「一樹かと思ったでしょ?残念でしたー」
「別に残念とかでは…」
「はいはい。とりあえず見つかってよかった。お前が連絡しない上に家にも居ないから大捜索してたんだからな」
言われて初めて携帯を持ってきていないことに気付いた。
まさかそこまで大事になっているとは知らずに申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「そんな事になってるって知らなかった・・・ごめんなさい」
「いいよ、お前が無事で良かった」
「優さん私濡れてるから!」
人目もはばからず私を抱きしめたせいで周りの視線が集まる
「やっと俺もお前の事見つけれたんだから少しくらい我慢しろ」
「何それ意味分かんない」
「ガキには分からなくていいんだよ」
「年増はうるさいなぁ…」
「おい、聞こえてるからな」
いつもと変わらずじゃれている間、私達を見る一つの視線に気付かなかった。
「とりあえずみんなに知らせとくから」
「うん、ありがとう」
しばらくして返信が返ってきたようだ。
「Aを家まで送ってけだって」
「優さんが?」
「うん」
「1人で帰れるけど…」
「いいから行くぞ」
手を引かれて優の車に乗り込むと家に向かった。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばぐギャ兼ウェンディ(プロフ) - 3_yuさん» ごめんなさい、一樹さん連呼に思わず笑ってしまいました(笑)完結までにコメントを頂き本当に有難うございました。やはりコメントをして頂けると誰かが楽しみにしてくれているんだなというのが分かって本当に励みになりました( 'ω')♪ (2017年1月13日 18時) (レス) id: d0142c82ff (このIDを非表示/違反報告)
3_yu(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!一樹さん!一樹さん…!!大好きなemiliaさんが書いた大好きな一樹さんの小説ということで始めからワクワクしながら読んでいましたが、本当に夢中になって読んでいました!何回も読み返してます(笑)これからも作品楽しみにしてます! (2017年1月13日 18時) (レス) id: 7185426981 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐギャ兼ウェンディ(プロフ) - ももかさん» コメント有難うございますぅ!今回作品を作っていく中で、他の作品よりコメントが来る事が多くて、製作→みなさんニヤニヤ→私もコメント来てニヤニヤ→製作捗る…なんというwin-win← (2017年1月13日 7時) (レス) id: d0142c82ff (このIDを非表示/違反報告)
ばぐギャ兼ウェンディ(プロフ) - 紫庵さん» コメントありがとうございます!それなんです…私も早くインストで会いたくて震えてます(笑)(笑) (2017年1月13日 7時) (レス) id: d0142c82ff (このIDを非表示/違反報告)
ばぐギャ兼ウェンディ(プロフ) - るはさん» そんなっ!これを御褒美にしてくれていたなんて嬉しすぎます…(;Д;)(;Д;)完結させてしまって良かったのだろうか…(笑)でも私は時間がある限り常に何かを書いてるので、良かったらまた覗きに来てください(ちらっ)本当に有難うございます! (2017年1月13日 7時) (レス) id: d0142c82ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:emilia | 作成日時:2017年1月9日 17時