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「ね?言ったでしょー猫みたいだよって」
「俺燕って言うから宜しくね」
燕を皮切りに次々と一樹と同じバンドのメンバーが来たが相変わらず私は何も言葉を発しなかった。
一樹の立場もあるから話さないといけないのは分かっているが、どうしても口が動かなかった。
燕、一聖、優、将海
名前は覚えたが顔と一致しない。
一樹の腕に捕まる手に更に力が入る
「ほら、ちゃんと挨拶して」
「…お願いします」
「母ちゃんかよ!」
口にピアスを付けたチャラそうな人が即座に突っ込んできた。
そう言えばさっきチャラ海と呼ばれていた気がする…
という事は、この人は将海だと認識した。
チャラいと将海でチャラ海、非常に覚えやすい。
「お前ら早く行くぞ!」
目が大きくて顔も小さい…
女の子が羨むだろう。
だが見た目に反して若干口調が荒々しい。
かと思えば途端に眩しいほどの笑顔を見せる。
一方では煙草を加えながら気だるそうに車に乗り込む人も居て本当に一樹のバンドメンバーは個性が溢れていた。
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作者名:emilia | 作成日時:2016年10月13日 12時