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どこにも帰るつもりが無いのならば、いっそ自分の家に連れて帰ろうと思いついた。
勿論拒否する事なんて想定内だ
抵抗をしながらも足を進めてタクシーに乗る彼女は気付いているだろうか？
毒を吐きながらも表情が柔らかくなっている事に。
きっと俺は彼女を好きになる
そんな予感がしていた。
彼女に何か感じるものがあるからこそ自分でも驚く程の行動に出たのだろう。
普通ならば本当に警察に通報されてもおかしくない行動なのだから。
自宅に着きお風呂に入るように促すと濡れているからと玄関から上がろうとしない。
意外と気にする性格な事に少し驚きながら冷たくなった体を暖めるように浴室へと向かわせた。
彼女が浴室に入りしばらくして濡れた服を手早く洗濯機に入れて回し、用意した服を代わりに置いてリビングへと戻る。
あんな雨の中いつからあぁしていたのだろうか。
考えながらホットミルクを入れ終わるとほぼ同時に浴室から出てきた彼女を見ると頬に赤みも戻っており安心する
ホットミルクを指さすと無表情な中に少しだけ驚いている様子が見えた。
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作者名：emilia | 作成日時：2016年10月13日 12時
