許さない

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ハロウィンのが終わって数日、仕事がとても忙しくなった。



一日の睡眠時間は、1〜1時間半。長くても2時間は眠れる日がなかった。



売れっ子女優ですか？って感じ。



ハロウィンの企画を見た人達からの、たくさんの依頼




歓迎会の辺りから、回ってくる小林愛華の仕事。



そして、ハロウィン企画の時から、増え続ける小林愛華の無断欠勤。



全部の仕事をこなしてきた。



食事、睡眠をまともに取れないまま、数日がたっていた。



目の下のクマをメイクで隠して、体力が限界に近い中、働いている状態。



いつか倒れるんじゃないかって、すごく不安になる。



今日も、1時間も寝れずに出社する。



「おはようございます。」


小林「今日は、この仕事もお願いね。」


「はい。」



毎朝こうやって、仕事を増やしてくる。



でも、まだ動く時じゃない。 まだ、証拠を集めてる最中だからね。




？「彩乃、大丈夫？ またクマ酷くなってるし。」


「大丈夫です。忙しいだけですから。田中さん。」


田中「ならいいけど。小林のもやってるんでしょ？」


「はい。」


田中「私が注意しとくわ。」


「ありがとうございます。」



この方は、田中千恵子さん。


三代目さんのメイクさんで、LDHにはもう10年以上いる。
大先輩だ。



いっつも声をかけてくれる、優しいお方。



いつもどおり道具の確認をしていると、マネが部屋に飛び込んできた。




マネ「彩乃！時間速まったから、お願いしていい？」


「分かりました！」




時間変更なんて、当たり前。早くなることもあれば、遅くなることも。



急いで準備をして、みんなの楽屋へ向かう。



楽屋に入ると、もう既に小林愛華がいた。



今日は早いんだなと思いながら、楽屋に入る。



壱馬「おっ、彩乃おはよう。」


「おはよう。終わった方から、隣お願いしますね。」




小林さんと話していた壱馬が私に気が付き、話しかけてくれる。



でも、隣の方のお顔が怖かったので、そんなに会話はしない。



この様子をしっかり目撃している人がいるなんて、この時は気が付かなかった。



そして、体力が限界寸前なことも気が付かなかった。

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