許さない

10 ページ11

次々とメンバーが来て、ヘアメイクをしていく。



全員のメイクが終わり、メンバーを送り出す。



小林愛華に「片付けよろしくね〜」と言われ、その片付けが終わった時だった。



次の準備もあるため、戻ろうと思って立ち上がった瞬間、私の視界が曇った。




そして、そこで意識を失った。






〜慎side〜



撮影をしていると、三代目のメイクさん。田中さんが勢いよく、入ってきた。




田中「彩乃いる？」


スタッフ「いませんけど。」




どうやら、彩乃さんが居ないらしい。



俺は思わず飛び出した。



他のメンバーも同じだったみたいで、カメラマンさんが呼ぶ声も無視して、何人かのメンバーで楽屋まで走った。




ﾊﾞﾝｯ



思いっきり楽屋を開けるとそこには、




倒れている彩乃さんがいた。




樹「彩乃さん！」


壱馬「慎、電話！」


北人「俺、運ぶよ。」




ほかのメンバーがとりあえずソファーを空け、彩乃さんを寝かした。



カメラマンさんに弁解してきた、リーダーたちは後から来た。



マネ「お前ら、後はやるから撮影戻れ！」


慎「でも、」


マネ「彩乃が自分のせいで撮影できなかったなんて知ったら、悲しむのわかるだろ？
彩乃のためにも、いけ！ 後で連絡はするから。」


LIKIYA「後は、マネージャーに任して、俺らは行こう。」



名残惜しいが、俺たちは撮影に戻ることにした。

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す