1▽覚悟 ページ1
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「えっ・・・、デビュー・・・?」
__数ヶ月前・・・
朝。
寝起きで働かない頭に言われたのはそんなことだった。
あまりにも実感がわかない。
こんなこと言ったらボッコボコに袋叩きにされるかもしれないけど、
それは喉から手が出るほど欲しいもの?
そこまで本当に欲しかったものかわからない。
Jrとして活動していく中でみんなが目指すところはもちろんそこで、私もそれに向かうべきだったとは思うのだけど。
この大きな組織で女という異色の存在は前例がなく、デビューを夢見ていなかったと言うよりも考えたことすらなかった気がする。
ただがむしゃらに目の前のことだけを。
あまりにも不鮮明な未来に不安になるよりもそうするしかなかった。
デビュー?
何が・・・変わるんだろう。
私は・・・どこか変わるんだろうか。
囲われていた檻から解き放たれた時、外は無限で自由だ。
光の方向、上へ、上へと突き進むけど、いつかその羽は折れて、落ちるかもしれない。
目標を見失って逸れるかもしれない。
だけどその中で私は、何も変わらない。
自分を見失わない。
そう胸の中で炎を燃やして、自分の体を腕でそっと抱きしめた。
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光海(プロフ) - このお話大好きで、何回も繰り返し読ませて貰ってます。もう続きは書かれないのでしょうか??ずっと待ってます!!! (2019年10月9日 13時) (レス) id: 018ced8ab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぴ(プロフ) - この作品面白くて大好きです!大変だと思いますが自分のペースで更新頑張ってください!あと1つだけお願いというか会話文のところ誰が発言してるかわかるようにしたらわかりやすいかなと思いました。偉そうなこと言ってすみません。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: 874daa6282 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり - めちゃめちゃ面白いです!大変だと思いますが頑張ってください!応援してます! (2018年10月24日 20時) (レス) id: b7d8534d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2018年10月21日 0時