【茅ヶ崎至】画面越しに甘いキスを【摂津万里】

５げーむ ページ5

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「 いや、しかし。

こんな形で再会か ＿＿ 元気にしてた？ 」




そう私の目の前で笑った彼女は、今や監督らしい。




＿＿ あれ、時が経つのってこんなに早かった ？

３週間前に、私は二人とコラボの約束をした。






3週間、私は緊張に包まれ

会社では落ち着かず、部長に心配されてしまって。








約束の日に、場所に来てみれば

中学の同期生が監督をしている劇団で

彼らは稽古中らしい 。







頭がパンクしそうだ、まさかの芸能人かよ 。









「 おっおっ、お客さん ＿＿ ！ 」




リビングのような寮のスペースで、お茶を啜ると

扉が開いてやってきたのは可愛らしい子で。



ふわふわ、としたピンク色の髪が揺れたと思うと

その後ろから現れたのは、これまた可愛らしい子で。





はじめまして。と立ちあがり挨拶をすれば


中学生くらいの二人は丁寧に頭をさげた。








「 ねぇあんた、誰か待ってんの？カントク待ち？ 」


緑色の髪がさらり、と揺れた ＿＿ 俺は幸、と一言足して。









『 えっと 、たるちさんとNEOさん 』




「 あんたもゲーマーか 」









＿＿呆れたように呟いた彼は、


もう稽古終わったかもね。と時計を横目に告げた。









＿＿ 緊張して、心臓がうるさく鳴る。


あまり人付き合いは得意ではないのが弱点で。


初対面って言うのは、とても苦手で。






『 緊張する緊張する ＿＿ ね、二人ってどういう人？ 』



「 ゲーマー 」







幸くんは嫌そうにそう呟いて 、


椋 と呼ばれた少年が持ってきてくれたジュースを啜った 。









．







ガヤガヤ と扉の向こうが賑やかになりだした 。



稽古が終わったのだろうな、と深呼吸を一つ。









ガラッ 、と派手に開いた扉









．







「 待たせてしまって、すいません 」







「 ＿＿＿＿わりぃ 」









言葉につまった 、目の前はキラキラしていた。







＿＿俺がたるちで、こっちはNEO。



そう言ったたるちさんを


私の後ろで幸くんが 猫かぶり と呟いた 。









『 はじめまして 、コラボありがとうございます 。

honeyと 申します ＿＿＿ ！ 』









実況のときとは違う、普通の女の声でも

二人は許してほしいなって。






＿＿＿ 本当に 、言いたいことは




胸が痛いほど 、思わず顔が熱くなるほど


ときめいている私がいるってこと。

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