【茅ヶ崎至】画面越しに甘いキスを【摂津万里】

２４げーむ ページ27

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通い慣れたゲームコーナーへの道、
こんなに胸が張り裂けそうになって向かうのは初めてだ。



人が多いから急いで歩いて向かう 。

その道中で思い浮かぶのは、至さんのことだった。









初めて出会ったのはネット上で 、

コラボ実況なんて言って私を呼んで
万里くんと至さんに恥ずかしい思いをさせられた。

____ 少し嬉しかったのは秘密だけど。



プレゼントしてくれた人気店の可愛いお菓子 、

傘をさしてくれた雨の日のこと 。


2人で電車に乗って 、隣を歩いて 。



ゲームしてる至さんも好きだけど 、

そうやって猫被ってるけど仕事を頑張るエリートな部分も私はいつしか好きになって 。





その好き 、がいつしか友情から愛情に変わって

私は万里くんをきっと傷つけてしまった。






ただゲームをするのに邪魔だから、と前髪を纏めた姿にトキメキが止まらないし


私をからかってしたスキンシップ、そしてその後の
悪戯に微笑むその顔も




____ ずっと見ていたい って思っていた 。









エスカレーターに乗って 、ようやくゲームコーナーが見えてきた。









「 あれ、A__ 万里は？ 」


そう言いながら私の前に駆けつけてきた至さん。



何気なく 、見つめられるだけで目を逸らしてしまう。









『 万里くん 、は ____ いるんだけど

私 、至さんに伝えたいこと 、あって 』




途切れてしまう言葉 、なんでこんなに下手くそなんだろう。






至さんは、そんな私に微笑んで

少し屈んで顔の高さを合わせてくれる 。









．





「 あの日の答え 、聞けるってことね 」





．

どっちが好きか答えろ、なんて言われたあの日から

長くなっちゃったけど

私の答えでどうか 、貴方が喜んでくれたらな 。



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