【茅ヶ崎至】画面越しに甘いキスを【摂津万里】

２３げーむ ページ26

．


「 Aさんっ！ちーっす！！

っって、デートっすか！！え！ 」




空気に合わないテンションで背後から声をかけられる。太一くんだ。

赤髪がぴょんぴょんと揺れて、
大きな声で叫ぶ。



その視線は私から、目の前の万里くんに移り

また 「 デートなんすか、デートなんすか！！ 」

と声を荒げた。







「 うるさい 」


ぴしゃり、とこの場を落ち着かせたのは

太一くんの後ろにいた幸くん。




そして

「 今の ____ 少女漫画みたいです！ 」


「 ____見てて、なんか恥ずかしかっ __ 」



安定のピュア少女漫画大好き椋くん、

そしてその隣で何故か照れているのは一成くん。









『 あ、あっ ____ えっと 』




頭がスパークして 、脳内が真っ白になる 。





万里くんからの言葉が頭の中をグルグルと巡り

慌てて言葉が出ない 。









みんながそれぞれ慌てる中 、



万里くんが私のもとへ歩み寄り耳元で、こう言った









．









「 ____ Aが好きなのは 、至さんなんだろ 」









．






________ へ 、なんて間抜けな声が無意識に飛び出す。









「 会えばわかるんだわ 、だから行ってきな 」







コツン 、と万里くんの拳が私の頭を優しく叩く。









「 自分の好きな人くらい 、自分で気づけよ 」









ばーか 、と続けて
私の頰を少し舐めるようにキスを落とした。









．





「 至さん呼んどいた 、ゲームコーナー 」





行け、と言うように指をさされて私は足を進めた。









立ち止まって振り返ると、

ふりかえんな。と口を尖らせられる。









『 ありがとう、万里くん 』









．




振り返ってそれだけ言うと、

私はもう振り返らないと決めて足を進めた 。









____ 待ってて 、好きな人 。









．









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______

おまけとして、
オチアンケートで1位ではなかった方のエンドも
書かせていただきますので、万里推し様待っていてください…。

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