おかえりアリス、さよならワンダーランド【茅ヶ崎至】【帽子屋】 (ページ4)

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帽子屋怪しきことなかれページ4

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｢あれはドードー鳥さ、大変頭が効く｣

ドードー鳥と呼ばれた鳥はこちらを見た途端
ぱたぱたと羽をばたつかせた。

｢なんでもどんな悩みも解決してくれるって評判さ
どうだい、アリスも悩み事の一つや二つあるだろうし｣

なんでも話してくれたまえ！とひょうきんな声を
あげたドードー鳥は眼鏡をしていて傍らには分厚い本が積み上げられている。

｢実は私好きな人がいて｣

｢ぶっ｣

｢ちょっと帽子屋さん吹き出さないでください！｣

これも夢なのだからと心の中で言い訳をして
ドードー鳥に恋の相談を持ちかける私。

帽子屋さんが突然吹き出すものだから、
仮にも茅ヶ崎先輩のそっくりさんに笑われると
恥ずかしいのだ。

｢どうしたら、先輩＿じゃなくて！
その人の恋愛対象になれるのかな、なんて思って｣

帽子屋さんは興味津々なのか少し離れたところで
遠くに見える海を眺めていたのに、隣にやって来た

｢悩むことなんてないさすぐ側にいるのだからね｣

｢アリス、はよはよ＿＿＿っっ、と、とか言ってみたりぃ｣

謎に取り乱した隣の男。

もう帽子屋さん完全茅ヶ崎先輩なんだけど。

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