第百二十八話 ページ32
鬼崎「これ買います。」
蒼色のかんざしを買い早速付けてみた
人生で初めてかんざしを買ったと思いながら食満先輩と伊作先輩の後を追った
少し離れたところで2人を見つけた
人混みに紛れながら近づく
気配を消し、歩みを寄せる
食満先輩と伊作先輩の間に立ち
鬼崎「かんざしを選んでくれてありがとうございました」
地声に戻し小声で言ってその場から素早く立ち去った
驚いた2人はその場で立ち尽くしていた
このまま女装するのもバレてしまうので、別の男に変装することにした
別の男に変装した所で俺は町を堂々と歩くことにした
自分の顔でも無ければ服装も違う
そう簡単には見つからないだろうと思い町を歩く
すると、道端で男に囲まれている女の人を見つけた
ま、人助けでもするか
鬼崎「お兄さん方、何をしているんですか？」
野郎「あ？なんだ？」
野郎2「お取り込み中なんだよ！」
野郎「関係ない奴は下がってな」
鬼崎「関係なくても女性を怖がらせるのはいけないな…」
俺は野郎の足を薙ぎ払って尻もちを付かせた
野郎「てめぇ！何しやがる！！」
怒り狂う姿が滑稽に見えた
鬼崎「なんだ？よく吠える犬だな…相手してやるよ。」
野郎2「調子に乗るな！」
短刀を懐から出した野郎に向かって俺は蹴りを入れた
中々深く入ったのか立ち上がらない
野郎「い、い、命だけは…………！！！」
野郎は撤退していった
鬼崎「お嬢さん、お怪我は？」
町娘「大丈夫です…」
怖かったのか、少々震えて涙を浮かべていた
鬼崎「怖かったですね。もう大丈夫ですから、ほら」
俺は先程買ったかんざしを挿してあげた
鬼崎「このかんざしあげます。だから泣かないでください。」
町娘「ありがとうございます…」
鬼崎「家まで送りますよ。」
俺は町娘の手を掴み送り届けることにした
町娘「そろそろです。そこの角を曲がったら家です。」
鬼崎「分かりました。」
すると大きな足音が聞こえて振り返る
食満「お嬢さん！そのかんざしはどこで！？」
食満先輩と伊作先輩だった
町娘「この方が……」
鬼崎「中々やりますね……」
俺は食満先輩達との距離をとる
鬼崎「お嬢さん。残念ながら私が付き添えるのはここまでです。代わりにこの方が送ってくれますので。それでは。」
食満「待て！」
俺はその場から速攻で逃げた
かんざしを手がかりに来るとは面白い
しかし、これで俺が変装しているのがバレた
また別の女の人に変装して町に戻った
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雅 - 良かったです！！！！感動しました！！！！🥹✨続きも気になりますんで、待ってまーす🤗✨🍀 (2022年5月23日 10時) (
レス) @page17 id: 0a092a0524 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです！！ 友情かー､良いなーーwww 続き待ってます (2022年3月6日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牙桜 | 作成日時：2021年12月13日 19時
