第百十六話 ページ20
図書館に着くと入口すぐの本棚に本を片付けている中在家先輩の姿があった
俺は図書館で話すのは迷惑だと思い廊下まで出てきて欲しいと頼んだ
中在家先輩は本を傍の机に置き廊下に出てきてくれた
鬼崎「先日は森で倒れていたところを助けていただきありがとうございました」
俺は深く例をした
中在家「もそ…」
俺の頭にそっと手を乗せる中在家先輩
中在家「もそもそもそ…」
鬼崎「いえ、今度お礼をさせてください!」
中在家「もそもそ…」
鬼崎「あ、あと、この間借りた本面白かったです。そうだ!お礼に甘味奢るのでその時本の話しましょ!俺のおすすめの本とか持っていきます!」
中在家「もそもそもそ…」
鬼崎「はい、約束です!では、失礼します」
中在家先輩と七松先輩に会釈をして五年生の長屋に向かう
まだい組の部屋から声がしていた
鬼崎「ただいまー」
晴鬼「おかえり!」
全員が笑顔で出迎える
久々知「中在家先輩には会えたのか?」
俺は兵助と晴鬼の間に座り込む
鬼崎「もちろん、お礼したぜ。それよりも聞いてくれよー」
俺は懐から補習の予定表をみんなの前に突き出す
鬼崎「明日から放課後に補習あるんだけど……」
尾浜「うわー…ほぼ毎日放課後補習じゃん」
鬼崎「授業遅れてるなら仕方ないけどさー」
ため息がまた出る
八左ヱ門「まぁ安心しろって!」
俺以外の皆が懐から紙を取り出す
八左ヱ門「俺たちも放課後補習だから!!」
全員同じように補習の予定を貰っていた
鬼崎「なんだよー!お前らも補習かよ!」
全員でゲラゲラ笑い出す
不破「流石にAみたいに毎日ではないけどね」
俺に比べて毎日補習がある人はいなかった
鬼崎「それはそうだろうな。しかし、お前らも補習ならいっか!」
めんどくさい気持ちが勝っていることに間違いはないが”仲間”と補習を受けるならそんな気持ちも霞む
晴鬼「それよりもA2日間何も食べてないだろ!食堂で何か食べて来なよ。三郎がまだ昼ごはん食べてないから一緒に行ってきたら?」
晴鬼に言われて食事の存在を思い出した
鬼崎「それ聞いて急にお腹減ったわ。一緒行くか?」
俺は三郎に向かって問いかける
鉢屋「お腹減ったところだったし、行こうかな」
三郎は立ち上がり寝巻きから着替える
鬼崎「じゃ、行ってくるわ」
俺たちは部屋を出て食堂に向かった
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雅 - 良かったです!!!!感動しました!!!!🥹✨続きも気になりますんで、待ってまーす🤗✨🍀 (2022年5月23日 10時) (レス) @page17 id: 0a092a0524 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです!! 友情かー、良いなーーwww 続き待ってます (2022年3月6日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牙桜 | 作成日時:2021年12月13日 19時