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考え込むようにするAを見て、あまり触れないほうがいいか、と思った。




『テヒョン。ぐうに何も、言わないでね? わたしからちゃんと謝りたいから。』




「うん、大丈夫言わないよ。」




『ありがと。……あ』




困ったように笑ったAは、




何かに気づいたように向かいの道路に視線を向けた瞬間、歩みを止めた。






つられて、止まる。





その視線をたどると、知らない男がただ歩いていた。





「知り合い?」





道路を挟んですれ違っていく男を、まだ目で追っているA。





『前働いてたカフェの、常連さん…なんだけど、』





「うん? どうかしたの?」





『最近よく、見かけるなーって。』





Aはそんなに気にしてないような言い方をしたけど、少し引っかかった。









それからなんとなく気になり、Aと帰りが重なった日は周りに気を配っていた。





けど、そのうち数回は、同じ男を見た。




気づくと大抵少し目が合ったような感じがするんだけど、すぐにそらされ、何事もなかったようにどこかに消えていく。






「A。付けられてない?」




『え、』




「わかんないけど、いつも目合うような気がして」






アパートまでの長くはない距離。



でも何があるかわからない。




しばらく、なるべく帰れる日は一緒に帰るようにした。









「見なくなったね、あの人。」




『うん、全く。 気のせいだったんだよ、多分。』




「うーん、そうならいいけどさあ。」




『きっとこのすぐ近くに住んでるとかっていうだけで。そしたらよく見るのも、おかしくないよね。』






そう言われたらそうのような気もしたし、何せ確証なんてはじめからないから、油断したんだ。









アパートにつき、Aの部屋の前まで送る。





『もう、ここまできてくれなくてもいいのに。』





「いーの。なんとなく。A、バイトも気をつけて行きなね。」




『ありがと、テヒョン。最近わたしばっかりでジミンが寂しがってると思うから、そろそろ相手してあげて。』





「ジミナより、Aのが大事だよ。」





『ふふ、ジミン泣いちゃうよ。』







じゃあまた明日ね、と手を振った。





自分の部屋に帰って、俺は初めてもう長いバーのバイトの準備をし始めた。

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salt(プロフ) - さくらさん» 最高だなんて、、嬉しいです。 コメントありがとうございます(泣) 近々少しずつですが更新しますね(*´ `*) (2018年8月27日 15時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - う、うわあああ ぐくやばいです最高です、、更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2018年8月26日 12時) (レス) id: 4f509fd02c (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - kimnaaさん» コメントありがとうございます! 可愛いぐうちゃんが書けてますでしょうか…! 応援のお言葉とってもうれしいです(泣) (2018年8月16日 14時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - ぐぅちゃん可愛いですヽ(;▽;)展開が面白くて一気に読ませて頂きました!更新楽しみにしてますヽ(;▽;)ぐぅちゃん頑張れ〜〜 (2018年8月16日 7時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます! これからグクに頑張ってもらおうと思います! 是非応援お願いします(*´`*) (2018年8月16日 1時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:salt | 作成日時:2018年7月16日 1時

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