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胸板を押すヌナの抵抗なんて、



僕にとっては微々たるもので。






すぐに抑え込んでは、固定して。









焦がれていたヌナとのそれに、




ひどく興奮、して。







何度も口付けて、離しては、口付ける。







舌を差し込んで、温かな彼女のそれを、



探っては、絡めとる。









『っ、ぐう、っん…………も、やめ…っ』









違う。





これは、間違ってる。






頭ではわかってるんだ。






なのに、止められない。









甘い吐息、声、密着した体から伝わる熱。







全てが、いとも簡単に僕の理性を壊していく。









「っは、……………」





やっとのことで、唇を離す。






目に涙を溜めて、

浅い呼吸を繰り返す彼女を、抱きしめる。









『………ぐう、なんで…』








「ごめん………………っ」









とられたくない。









誰にも触れさせたくない。









僕を、見て欲しい。









こんな感情、









「……………………ヌナ、好きなんだ……」









それ以外に、どう言えばいいかわからない。









こんな伝え方をするつもりなんてなかった。









「ヌナにとって僕は……あの頃からずっと、弟みたいな存在でしかなくて、」








こんなの、自分勝手で、子供っぽい。







「でも僕は、Aヌナをただの幼馴染のヌナだなんて思ってなくて………」








『……………ぐう、』









抱きしめる腕に、きつく力を込める。





苦しいだろうな、なんて頭の片隅には思っても、




今は加減をすることができない。









「……本当は今みたいに、もうずっと、触れたくて仕方なかったんだ………」









ゆっくりと体を離して、捕らえたのは




戸惑いと、彼女の純粋さを表したような




あまりにも綺麗な瞳で、









僕はそれを、真っ直ぐに見ることができなかった。

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salt(プロフ) - さくらさん» 最高だなんて、、嬉しいです。 コメントありがとうございます(泣) 近々少しずつですが更新しますね(*´ `*) (2018年8月27日 15時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - う、うわあああ ぐくやばいです最高です、、更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2018年8月26日 12時) (レス) id: 4f509fd02c (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - kimnaaさん» コメントありがとうございます! 可愛いぐうちゃんが書けてますでしょうか…! 応援のお言葉とってもうれしいです(泣) (2018年8月16日 14時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - ぐぅちゃん可愛いですヽ(;▽;)展開が面白くて一気に読ませて頂きました!更新楽しみにしてますヽ(;▽;)ぐぅちゃん頑張れ〜〜 (2018年8月16日 7時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます! これからグクに頑張ってもらおうと思います! 是非応援お願いします(*´`*) (2018年8月16日 1時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:salt | 作成日時:2018年7月16日 1時

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