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ガンッ





予想していなかったそれに過剰反応して。






勢い良く後ろに身を引けば、

テーブルに激しく脚をぶつけた。





「っ痛って…………」





顔を歪めながら横目にヌナの携帯を見やると、

そこには特に内容のなさそうなテヒョンイヒョンからのカトクの通知。








『………………んん、…ぐう、?』






その衝突音に目を覚ました、彼女は。




自分がソファで眠っていたことに、

脚をさすってる僕に、

状況が掴めていない様子。






「おはよ、ヌナ……………。」






『ん、うん、大丈夫? ぶつけたの?なにしてるの?』






寝起きの薄い意識の中で、とろん、とした不思議そうな眼差しを僕に向ける。





もう、心臓はうるさすぎて全然大丈夫じゃないし、ヌナにキスしようとしたんだよ、今。







「あの、ごめんね、起こして…。ヌナ、僕もう帰るから、鍵だけちゃんとして早く寝て、ね?」









動揺しすぎて、結局また逃げるようにヌナの部屋を後にした。



なんだこのデジャヴは…。









自分の部屋のベッドに力なく倒れ込むと、今度は僕の携帯がポケットで震えた。



ヌナからの、カトク。






"ぐう、ヌナ寝ちゃってごめんね。"



"洗い物してくれたんだね。ありがとう。"



"今日もおつかれ様。
おやすみなさい。"









「……ごめん、ヌナ。」









ぶつけた脚なんかより。



心が痛む。








ヌナは、優しい。



し、健気だ。







いくら可愛すぎたからといえ



寝てるヌナに変な気を起こした僕を、



どうか許してください…。








"今日もご馳走様でした。"



"ゆっくり休んで。おやすみなさい。"






さっきまで暴走してた自分の下心なんて、棚に上げたような。




当たり障りない返信をして、携帯をぽいっと枕元に手放した。









真っ直ぐ伝える勇気なんて、まだないのに。







こんなんじゃ、そのうち大切なヌナを傷つけてしまいそうで怖い。

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salt(プロフ) - さくらさん» 最高だなんて、、嬉しいです。 コメントありがとうございます(泣) 近々少しずつですが更新しますね(*´ `*) (2018年8月27日 15時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - う、うわあああ ぐくやばいです最高です、、更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2018年8月26日 12時) (レス) id: 4f509fd02c (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - kimnaaさん» コメントありがとうございます! 可愛いぐうちゃんが書けてますでしょうか…! 応援のお言葉とってもうれしいです(泣) (2018年8月16日 14時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - ぐぅちゃん可愛いですヽ(;▽;)展開が面白くて一気に読ませて頂きました!更新楽しみにしてますヽ(;▽;)ぐぅちゃん頑張れ〜〜 (2018年8月16日 7時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
salt(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます! これからグクに頑張ってもらおうと思います! 是非応援お願いします(*´`*) (2018年8月16日 1時) (レス) id: 6a7ebef088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:salt | 作成日時:2018年7月16日 1時

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