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「あれ、おかしいなぁ」
不自然に途切れた通話。シャルナークは携帯電話の画面を見つめた。
その頃、ヨークシンシティは何者かの襲撃を受けていた。街のあちこちから噴煙が立ち上り、焼け焦げた臭いに満ちていた。
銃撃戦の最中にもかかわらず、悠々とした様子のシャルナーク。なぜなら、地下競売襲撃の犯人は幻影旅団だからだ。
――ヨークシンにいるなら、巻き込まれないよう忠告するつもりだったんだけどな。
思い浮かべるは白い髪の少女。冷酷無比な行動とは真逆に、少女を思う眼差しはやさしい。
シャルナークは、向けられた殺意を奪った銃で撃ち抜くと、振り返ることなく、セメタリービルに向かって歩を進めた。
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「ただいまー、ってうわっ……」
「よーし乗ってきた!! もう一杯行っとこ!!」
命からがらホテルに帰ったゴンとキルアが目にしたのは、酒盛り真っ最中の男二人だった。レオリオもゼパイルも頬を紅潮させて、随分機嫌が良さそうに酒を酌み交わしている。
「Aは？ 帰ってねェの？」
「いや、お前らと一緒じゃないのか？」
「途中まで一緒だったんだけど――」
レオリオに事情を話した。ここまでに起きたことも全て。ゴンとキルアが旅団に捕まった事実は、レオリオの酔いを吹き飛ばす威力だった。
Aと別れた後にゴン達もクラピカと連絡をとっていたことを考えれば、流石に帰りが遅い。心配するゴン。
「A、電話に出ないよ」
呼び出し音を十回鳴らしたが、応答はなかった。ゴンは携帯をポケットに突っ込んで、靴を履き直した。
「オレ、見てくるよ」
「まーた、勝手に行動してるだけじゃねーの？」
ダース単位で買い占めている菓子の一つ手にとって、開封するキルア。口の中に一粒放り込んだ。
「でも……」と少し口ごもるゴン。
「はいはい、オレも行くよ」
思うところがあったのか、キルアはよっこらせと腰を上げた。
「気ぃつけろよ」と言ったレオリオ達は、再び缶ビールの栓を開けていた。
さっきは強く言い過ぎたかもな。帰ってきたら謝ろ――そんなことを考えて、キルアはエレベーターに乗り込んだ。
いつもみたく能天気な顔をして帰ってくるはずだと疑いもしなかった。呑気なAに、どこ行ってたんだよ、とわざと小言を言う。キルアの頭の中では、いつも通りの光景が浮かんでいた。
降下する静かな箱の中。彼女がいないことがやけに物寂しい。
「早く帰ってこいよな……」
キルアは小さく独り言ちた。
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冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつもコメントありがとうございます！他作品と被らない展開にしたいと思って試行錯誤してるので嬉しいです！！ヨークシン編途中ですが、ここで続編に移行します。続きも楽しんでもらえると幸いです！ (2022年1月16日 6時) (
レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 今まで結構な数のハンタ夢小説を読んできたと思っているのですが、このパターンは初めてですごい新鮮味があって続きが気になります！次回も楽しみにしてください！ (2022年1月16日 3時) (レス) @page44 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» 反応が速い!? 早速すぎてびっくりしました。めちゃ嬉しいです！次回は来年更新しますね〜！つんつん様もよいお年を。 (2021年12月29日 17時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - きゃぁ〜！やばいですね夢主ちゃんカッコ良すぎます。こんなんなったらキルアもゴンも惚れちゃいますね私は惚れました。2021年夢主ちゃん大活躍で終われそうでもう何も悔いはないです。そして！またまた良いところで終わりましたね〜！続きも楽しみに待ってます (2021年12月29日 17時) (レス) @page41 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつも感想ありがとうございます！続き更新しました〜。夢主活躍回！ぜひご覧ください (2021年12月29日 16時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬瀬 | 作成日時：2019年6月24日 0時
