9月1日 ページ13
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九月一日。早朝だというのに街は人で大賑わいだった。道の両脇には露店が所狭しと連なり、見たことのない品々が並んでいる。
「どっか見てみよーよ」
ゴンが声を弾ませる。三人はレオリオとの再会時間まで、街を見て回ることにした。
「クラピカは昨日から来てるらしいけど、仕事中だから時間とれないかもってさ」
クラピカと会えるのは明日以降になりそうだが、午後にはレオリオが到着するらしい。久しぶりの仲間との再会にAは胸を踊らせた。
彼らとの連絡係はキルアに一任していた。いつでも連絡がとれるようにと、携帯電話の電源をオンにする。
「って――お前もケータイ買えよ!!」
キルアがうんざりとした面持ちで、ゴンに言った。携帯電話はハンターの必需品なのだから、いいかげん所持するべきだ。キルアは大きく息を吐いた。
A達は、しばらく歩いたところに見つけた携帯ショップに立ち寄った。
「これいいよ！ 今一番の売れ筋！」
店に来た子ども達に購入意思があると分かった途端、店主はおすすめ商品について熱弁し始めた。つらつらと並べられた宣伝文句に、思わずうんと言いそうになる。
「それはやめとけ」
そんなとき背後から声がかかった。三人同時に振り返る。それはA達がよく見知った人物だった。
「レオリオ！」
A達を驚かせるため、予定時刻より早く会いに来たのだと言う。
再会の挨拶を交わして、携帯購入の件に話を戻す。
「オレのお勧めはビートル07型」
レオリオは、数ある商品から一つを手にとった。カブトムシを模した機種で、機能も充実しているらしい。
「ゴン、これにしようぜ。オレも買う！」
TVが観れて録画もできる機能に見事に食いついたキルア。即決である。
「よぉオッチャン、これいくら？」
そこから、レオリオと店主の交渉が始まった。初っ端から半額以下の値段を提示するレオリオに、店主どころかA達まで目を点にした。
十の位で値切り始めた頃には、なんと店を取り囲むほどのギャラリーができていた。
最終的に二本で40万のところを23万で購入したことには感服させられた。店主に同情するほどに。
「言っとくが本気のオレはあんなもんじゃねーぜ。相手が“もう帰ってくれ”って言ってからが本当の商談だぜ？」
自慢気な様子のレオリオ。
ある意味オークションから一番遠いキャラだよね――というゴンの言葉に、Aとキルアは同感だと首を振った。
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冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつもコメントありがとうございます！他作品と被らない展開にしたいと思って試行錯誤してるので嬉しいです！！ヨークシン編途中ですが、ここで続編に移行します。続きも楽しんでもらえると幸いです！ (2022年1月16日 6時) (
レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 今まで結構な数のハンタ夢小説を読んできたと思っているのですが、このパターンは初めてですごい新鮮味があって続きが気になります！次回も楽しみにしてください！ (2022年1月16日 3時) (レス) @page44 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» 反応が速い!? 早速すぎてびっくりしました。めちゃ嬉しいです！次回は来年更新しますね〜！つんつん様もよいお年を。 (2021年12月29日 17時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - きゃぁ〜！やばいですね夢主ちゃんカッコ良すぎます。こんなんなったらキルアもゴンも惚れちゃいますね私は惚れました。2021年夢主ちゃん大活躍で終われそうでもう何も悔いはないです。そして！またまた良いところで終わりましたね〜！続きも楽しみに待ってます (2021年12月29日 17時) (レス) @page41 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつも感想ありがとうございます！続き更新しました〜。夢主活躍回！ぜひご覧ください (2021年12月29日 16時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬瀬 | 作成日時：2019年6月24日 0時
