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空を仰ぐ ページ1

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海にぽっかりと浮かぶ鯨の形をした孤島。船に揺られて数時間、見えてきたのはゴンの故郷であるくじら島。


ゴンは叔従母であるミトと半年ぶりの再会を果たした。

再会の感動に浸るのかと思いきや、帰って早々ミトに急かされ、ゴンとキルアは風呂へと押し込まれてしまった。Aは呆気にとられた。



「もー、ゴンったら連絡も寄越さず突然帰ってくるんだから」


小言を言いながらもテキパキと昼食の準備を始めるミト。


『手伝います』
「あら、ありがとう。えっと⋯⋯」
『初めまして、Aといいます。ゴンとは試験で知り合いました』


Aは話をしながら、ミトと"おばあちゃん"の隣で台所に立って野菜を刻む。


「A手際が良いわね。よく料理するの?」
『はい。母の手伝いでしてました』
「偉いわねー、ゴンなんていつも森に行ってばかりで」


「もう、ミトさん! Aに色々吹き込まないでよ!」
「あら、本当のことじゃない」


振り返ると、ゴンが脱衣場から顔を覗かせていた。いつものツンツン頭は、まだ髪が乾ききってない。


「Aもお風呂行ってきなよ」

目が合ったゴンが照れ笑いして言った。





Aが風呂から出ると、色とりどりの美味しそうな料理が目の前に並んでいた。空腹の三人は、思わず唾を飲む。
いただきますと声を揃えてから、手当たり次第に食べ始める。


『この魚料理とっても美味しい!!』
「でしょ! ミトさんの料理は最高なんだ」


次々と箸が伸びて、ゴンとキルアもぺろりと平らげてしまった。さすが成長期の少年達だ。


食事を終えて、ゴンはハンター試験や天空闘技場で経験したことを楽しそうに話した。頬杖をついてゴンの話に聞き入るミト。


「そーだ見て!! これがハンター(ライセンス)

ゴンはライセンスカードをミトに手渡した。


「ふーん、けっこう普通ね」

まじまじと見ていたと思えば、ミトは「えい」と茶目た声を出してカードを曲げた。ぐにと湾曲するカード。


「わーっ!! 何すんだよもー」
「冗談よ、本気でやるわけないでしょ」


笑って茶化すミトだったが、端から見ていたAには本気にしか見えなかった。カードが柔らかくなかったら折れていただろう。


ライセンスって再発行できないんだよ。ゴン、危なかったね……。

Aとキルアは苦笑いしながら、その様子を見つめた。

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冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつもコメントありがとうございます!他作品と被らない展開にしたいと思って試行錯誤してるので嬉しいです!!ヨークシン編途中ですが、ここで続編に移行します。続きも楽しんでもらえると幸いです! (2022年1月16日 6時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 今まで結構な数のハンタ夢小説を読んできたと思っているのですが、このパターンは初めてですごい新鮮味があって続きが気になります!次回も楽しみにしてください! (2022年1月16日 3時) (レス) @page44 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» 反応が速い!? 早速すぎてびっくりしました。めちゃ嬉しいです!次回は来年更新しますね〜!つんつん様もよいお年を。 (2021年12月29日 17時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - きゃぁ〜!やばいですね夢主ちゃんカッコ良すぎます。こんなんなったらキルアもゴンも惚れちゃいますね私は惚れました。2021年夢主ちゃん大活躍で終われそうでもう何も悔いはないです。そして!またまた良いところで終わりましたね〜!続きも楽しみに待ってます (2021年12月29日 17時) (レス) @page41 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつも感想ありがとうございます!続き更新しました〜。夢主活躍回!ぜひご覧ください (2021年12月29日 16時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬瀬 | 作成日時:2019年6月24日 0時

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