少女ととある過去 ページ13
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「終ー了ォーー!!｣
「豚の丸焼き料理審査!! 七十名が通過!!｣
無事クリアしたAはゴンと互いの手のひらを合わせた。
体の何倍もの豚肉が、あっという間にブハラの腹に収まる姿は目を見張るものがあった。ただ、ブハラは味を追及することなく、食べた丸焼き全てをおいしいの一言で片付けてしまった。
『ブハラさん、一人で七十頭分食べちゃうなんて！すごいね!!』
「ねー！」
「すごいっちゃ、すごいけど、ああはなりたくないけどな｣
次に、メンチが受験生の前に歩み出た。ブハラと違い、彼女からは味に対して厳しい印象を受ける。
「二次審査試験後半、あたしのメニューは＿＿スシよ!!｣
言い放たれたスシという料理名に、皆が首を傾げた。さっきのように捕まえて焼くだけの単純な料理ではなかった。
『スシ……確かどこかの民族料理だ』
「A知ってるの？」
『ぅ、まぁ……』
本で読んだことがあるから、知らなくはないけど…………
握りズシとは、小さな酢飯の塊に魚介類などの寿司種を載せて両手で握って馴染ませたもの。だけど、スシを握れるようになるには長い修行が必要＿＿なんだよね。
Aが食べたことがあるのは、"ちらし"と"巻き"。一流の美食ハンターの舌を満足させるなんて出来っこない。この試験無理だな…………早々に白旗を揚げる。
どうだろう。厳し過ぎる審査だと、審査委員会が黙ってないよね。
「それじゃスタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!! その間に何コ作ってきてもいいわよ!!」
材料の調達を装い森に入ったAは、木に登って上から様子を見ることにした。近くから視線を感じるが、それは無視して下の様子を伺う。
メンチは見ただけで不合格にしていた。出てくるもの全てが、捌いてもいない魚に米をのせているだけなので、当たり前かもしれないが。
合格者ゼロってありえるのかなぁ＿＿とぼやくA。
「君は作らないの？」
『どうせ合格できないから』
隣から聞こえた声に、Aは下を眺めたまま答えた。
何で？ と理由を問われたので、Aはスシについてと独自の見解を説明した。
「ふーん、なるほどね」
『ところであなたは何の用ですか？……ヒソカさん』
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冬瀬(プロフ) - 作者です。誤字等、まとめて修正しました。 (2022年3月5日 9時) (
レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 妄想癖さん» 質問ありがとうございます！光の加減で、白色(限りなく無色透明)に見えるイメージです(言葉にしがたい)。光の反射とかで頭皮は見えないはず 笑。。「宝石の国」のキャラクター達みたいな感じです(気になる方は調べてみて) (2021年2月16日 13時) (レス) id: d80ecf15a6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想癖(プロフ) - 無色透明ってことは禿げて見えるんですか？！ (2021年2月8日 0時) (レス) id: 36f953a85d (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 作者です。ちまちま修正中。 (2020年2月27日 23時) (レス) id: d80ecf15a6 (このIDを非表示/違反報告)
しらほ(プロフ) - フォスさん» きっとトプ画のことですね？？多分。一言添えていますがトプ画は雪兎様に描いて頂きました。とても可愛いですよね！！ (2019年2月24日 23時) (レス) id: 5f12e77188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬瀬 | 作成日時：2018年8月15日 19時
