¢。１４７。¢ ページ8
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私の、いっぱいいっぱいな言葉に
その人は、ゲームの画面から顔を上げなかったけど
主人公が死んでしまったのか
軽快な音楽とともに、チッと舌打ちをした彼は
ゲームの画面を、パタンと閉じると…
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温度のない、真っ直ぐな鳶色の瞳で
じ…っと静かに、私を見つめると
ゆっくりと、その場から立ち上がったら
一段一段、踏みしめるように階段を降りてきた。
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もしかして、怒らせちゃったのかなって
今になって、すごく怖くなってきて
一歩…、一歩…
私に近づく彼と、間合いを取るように
ガクガクと震える膝を堪えて
少しずつ、後ずさると…
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とん…っと壁にぶつかった背中が
行き止まりを私に伝えて
どうしようって、焦って顔を上げた時には
もう目の前まで、彼が迫ってきてた。
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にこりとも笑わない、
一言も、何も発しない彼は
相変わらず、色も温度もない冷たい目で
私のことを、じっと見据えて…
怖くて、完全に震え上がった心臓が
ドクドクとあり得ない速さで鼓動を打って
瞼の淵に溜まった涙で、だんだん視界がぼやけていった。
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鼻先が交わりそうなところまで、距離を詰めた彼は
私をじ…っと睨んだまま
しばらく、瞬きひとつしなかったけど…
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「…っ！」
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殴られる、そう思った瞬間
彼は顔の真横の壁に、ダンッ！と拳を振り下ろしたら
その冷たい目で、私を見下ろすと…
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「……あんた。…名前は？」
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初めて、その唇を開いて
男の子にしては、少し高めのその声が
私の鼓膜を震わせた。
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「、…・・ゎ、私、？」
「あんた以外、誰がいんの」
「……小林、A、です、」
「ここの生徒？何年？」
「、ぁ、…一年、です、」
「……ふーん、」
「…、」
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少し考えるような素振りを見せた彼は
しばらくの沈黙のあと
もう一度、私と目を合わせると
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「……俺、…決めたわ」
「、ぇ、？」
「ここの高校。受けるから」
「…、？」
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そこまで言った彼は
初めて口角を緩ませて…
人懐っこい、仔犬のような笑顔で私に言ったの
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「だからあんた、俺の彼女になんなよ」
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ハルキ(プロフ) - しずくさん» しずくさん、コメントありがとうございます。私もあのお二人が大好きで、他にもタイトルお借りしちゃってるお話がいくつかあります(^^; いいですよねぇ、彼らの音楽...。今このお話しは休止中ですが、別のお話が完結したら戻って来ます。そしたら是非遊びに来て下さい。 (2020年5月7日 0時) (
レス) id: dcc28921ba (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。題名に惹き付けられ(歌ってる二人組が大好きなので)読みだしたら止まらず一揆に読まさせて頂きました。こちらのお話の続きを読みたいです！首を長くして待っていますのでよろしくお願いします。 (2020年4月14日 23時) (レス) id: 9da94b7189 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - こんにちは。このお話、何度読んでも好きです。このお話の先をずーっとずーっと待ってます。いつか続きを読ませて下さいね。楽しみにしてます。 (2017年12月12日 9時) (レス) id: b1ca40d54c (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - この作品大好きなんです。何時までも待っているので、ぜひ続けて下さい。お願いします。 (2016年12月9日 22時) (レス) id: 50e5f43973 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - しほさん» しほさん、ありがとうございます(*´ω｀)♪このお話が占ツクでいちばん好き、と言っていただけるなんて、もう嬉しいやら申し訳ないやらです。。。更新再開したら、お待たせした分ふたりを思いきりイチャイチャさせようと思いますので、楽しみにしてお待ちくださいね。 (2016年6月19日 10時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2015年9月15日 8時
