¢。１８７。¢ *satoshi ページ48
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俺のあげたアルバムを
大切そうに、その胸に抱え込んで
涙をぽろぽろと零しながら、Aちゃんが想いを吐き出す。
今まですっげぇ泣かしたし、ツラい思いもさせたのに
Aちゃんが伝えてくれる言葉は
胸に突き刺さるほどに、真っ直ぐで…
眩しすぎるその想いに、軽く眩暈がするのを
誤魔化すみたいにAちゃんを胸の中に閉じ込めたら
その身体は、硝子みたいに透きとおって
強く抱きしめたら、…壊れてしまいそうだった。
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智「…Aちゃん」
「…っ、」
智「…俺たち、…‥片想い同盟、…だよね？」
「…ふ…ぅっ、」
智「…‥それ、さ、」
「…‥っ、…」
智「……やめても、いいかな」
「…──、っ」
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俺が、そう言うと
Aちゃんはピタリと泣き止んで
…伝わってくる重い空気は、きっと最悪の事態を考えてる。
だから、少しでも安心するように
その耳元にそっと唇を寄せて
口から零れ出た、その声は
自分でも驚くくらい…、柔らかかった。
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智「…・・俺たち、……付き合おっか」
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その言葉に、俺の腕の中で
身じろぎひとつしなくなったAちゃんは
そのまま、息もしてねぇんじゃねぇかってくらいに固まって…
数秒後、驚きに口をあんぐりと開けて
これでもかってくらい、目を真ん丸にして俺の顔を見上げた、
ちょっと間抜けな、その顔が…
どうしようもなく可愛くて
…あぁ、好きだなぁって
確かにそう、思ったのに＿＿＿
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それを言葉にして伝えなかった俺は
きみの
やっぱり狡くて弱くて、臆病で…
だけど、このとき
きみの涙に軋んだ、この心だけは
…決して、嘘なんかじゃなかったよ
その想いが伝わるように
腕の中の、大切なきみを壊さないように
回した腕に、ぎゅ…っと力を込めたら…
きみの小さな手が
たどたどしく自分の背中に回されたのを感じて
この選択に、間違いはないんだ…って
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きみの意志の強さにも気づかずに
自分の弱さにも気づかずに
寄せられる想いに、思い上がった俺は…
壊さないように、なくさないように
華奢なその背中を、…もう一度強く抱きしめた
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ハルキ(プロフ) - しずくさん» しずくさん、コメントありがとうございます。私もあのお二人が大好きで、他にもタイトルお借りしちゃってるお話がいくつかあります(^^; いいですよねぇ、彼らの音楽...。今このお話しは休止中ですが、別のお話が完結したら戻って来ます。そしたら是非遊びに来て下さい。 (2020年5月7日 0時) (
レス) id: dcc28921ba (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。題名に惹き付けられ(歌ってる二人組が大好きなので)読みだしたら止まらず一揆に読まさせて頂きました。こちらのお話の続きを読みたいです！首を長くして待っていますのでよろしくお願いします。 (2020年4月14日 23時) (レス) id: 9da94b7189 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - こんにちは。このお話、何度読んでも好きです。このお話の先をずーっとずーっと待ってます。いつか続きを読ませて下さいね。楽しみにしてます。 (2017年12月12日 9時) (レス) id: b1ca40d54c (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - この作品大好きなんです。何時までも待っているので、ぜひ続けて下さい。お願いします。 (2016年12月9日 22時) (レス) id: 50e5f43973 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - しほさん» しほさん、ありがとうございます(*´ω｀)♪このお話が占ツクでいちばん好き、と言っていただけるなんて、もう嬉しいやら申し訳ないやらです。。。更新再開したら、お待たせした分ふたりを思いきりイチャイチャさせようと思いますので、楽しみにしてお待ちくださいね。 (2016年6月19日 10時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2015年9月15日 8時
