鷹の山中学高等学校【ハイキュー!!】 (ページ12)

今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:15,509 hit

・ページ12

・

完璧な奴なんていない。

スポーツは、才能と努力で、できたんだ。

未「れっ、麗、㮈っ！先輩！」

おどおどしながら麗㮈に話しかけにきたのは、１つ下の未来だった。

両手で、ボールを抱えている。

未「あっ、あのっ！レシーブ練、一緒にやりませんかっ！」

声が裏返っている。それは、人と話す緊張感から出てきたものだろう。

未来の話に、麗㮈は

麗「ごめんね！私、もう寝るわ！」

じゃっ！おやすみー！と言いながら、体育館を後にしたのだった。

未「麗㮈先輩…何か、悩んでるのかな…」

少し涙声の声は、体育館で自主練していた声に、かき消されていた。

その時、麗㮈は1人、部屋の、自分が使っている枕に顔を押し付けていた。

わかっている。自分が弱いことを。

この合宿メンバーの中で1番弱いのは、ダントツで私だ。

なのに。なんだこのもやもやは。

鷹山のピンチサーバーとして、ビックサーバーとして、いられているではないか。

これ以上、何が欲しいんだ。

自問自答を繰り返しているうちに、麗㮈は寝てしまった。

・