おどりゃんせ【鬼灯の冷徹】【男主】

プロローグ ページ1

『普通』

ごく普通の家庭で生まれ、普通にそだった。

人間関係は普通、学力普通、運動普通。

彼女だっていたことくらいある。

だが別れる際に必ず

『A君ってさ…顔は上の中くらいだと私は思うけど……それ以外、普通だよね。』

皆口を揃えて言うのだ。

先程人生4回目のその台詞を聞いた。

『普通のどこが悪いんだよ……』

普通とは、平和の証、そう俺は思う。

悪すぎは怒られる。捨てられる。

逆によくてもダメだ。

誰かの恨みをたくさん買うからだ。

悪すぎると敵に狙われ、よくても狙われる。

だから、普通が一番良い。俺はそう、改めて思う。

これからも普通の毎日を、ずっと………

歩んでいくんだ。

「おい！！危ない！！」

『えっ？』

ﾄﾞﾝｯ!!!!!!!

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