【HQ】Ⅳ.トリップしたけど原作沿いに戻すのは無理かな【トリップ】 (ページ5)

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○ ページ5

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『オラァ!……あっ、調子こきましたすみません!!』

　今はドッヂボール中。
　何でも言うことを聞いてもらえる権限を獲得した白鳥沢の若様が、

「……息抜きにドッヂボールをしたい」

と言い出し、風呂を上がった後に始める事となったのだ。
　一応確認だが、これはハイキュー!!であって排球であってバレーボールである。
　トーナメント形式になっていて、勝ち進んだ学校は白鳥沢と対戦するのだ。
　烏野は今、伊達工と戦っている。
　舞さんが外野に行ってくれたおかげで存分に楽しんでます。

「なんで君外野じゃないの!?」
『外野二人までやん!仁花と潔子さんを外野にって来たよぉぉ!!』
「お前いつの間に潔子さん呼びになったんだ!?」
『本人から許可もらいました!!』

　のやっさんにそう答えながらもツッキーを盾にする。

「ちょ、盾にしないでよ!?」
『え、床トゴンって。怖っ。』

　なにか言われているけどスルーし、なんとかパンタロンの攻撃を避けた。

「……牛島さんもやりたいですか?」
「……見ているのもいい。」

　若様と白布のそんな会話が聞こえ、ほっこりしていると、成田さんが当たってしまった。
　その当たったボールははね返り、伊達工側へ。
見事にキャッチしたにろが投げたのを、大地さんがレシーブをしてしまい、そのボールを旭さんがギリギリでキャッチする。

「大地!バレーじゃないんだぞ!?」
「悪い、ついクセで……。」

　まあ気持ちは分かるけどね……。
　スガさんがそのボールを飛雄ちゃんに渡し、何かを耳打ちした。
　飛雄ちゃんはコクリと頷き、数歩後ろへ下がる。
　……まさか。
　そう思うのもつかの間、スガさんが、

「ナイッサー!!」

と声をかけた。
　やっぱそうですよね!知ってた!
　飛雄ちゃんはサーブトスを上げ、惚れ惚れするフォームで打つ。
　それを小原さんが拾い、黄金川がパンタロンに上げ、打った。

「お前ら!これドッヂなんだぞ!?」

　にろのその声を聞いた三人はハッとし、頭を抱えた。
　バレーボーラーあるある過ぎて怖い。
　私は返ってきたボールを拾い、飛雄ちゃんにトスをあげてもらう。

「は!?」

　油断していたにろに、見事に命中し、威力も強かったのか、予想以上に驚いていた。

「お前かよA!」
『油断してる方が悪いんですーしっかりしましょ?二口主将?』
「こいつ……!!」

　嫌味ったらしくそう煽ってみたら、歯を食い縛り、少し笑って切れられた。怖い。

　半バレーボール化したドッヂボール。
これからどうなるのか……。

。。。