【HQ】Ⅳ.トリップしたけど原作沿いに戻すのは無理かな【トリップ】 (ページ16)

今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:19,078 hit

○ ページ16

……

　チームが書いてある紙を渡された。
　多すぎて全部言うのは無理だが、私は、にろがいるチームを務めることになった。にろ以外は、狂犬ちゃん、力君、すなりん、成田さん、白布、作くんがいる。……二口様大変そうだなぁ。
　ちなみにチームキャプテンとかは、監督に決められるらしい。このチームはにろがチームキャプテンになった。元々が二人いる時……及川さんとぼっくんは同じチームになっているから、その場合はチームを纏めれる人が選ばれるらしい。ちなみにこの場合は及川さんだ。
　まああかーしいないもんな。仕方ない……のかな。
　その元々主将だった人がいない場合とかは普通に纏めるのが上手い人とかが選ばれるようになってます。説明下手くそすぎてごめんなさい。
　ちなみに十チーム出来たから、三年生は二チームをマネージメントする。

「とりあえず自己紹介してくんね？俺、作並以外分かんねえし。」

　にろがそう仕切りだす。そしてまず自分から始めた。

「一応チームキャプテンになった二口だ。えーと……伊達工の二年だけど……作並以外同い年だな。多分」

　なんか作くん仲間外れみたいな言い方だな。作君見てみたらちょっと表情強張ったよ。緊張してるのかな。大丈夫。私一応年下だから。

「……青城の京谷。二年。」
「えーと……烏野の成田。二年だ……よろしく？」
「同じく烏野の縁下。よろしくなー」
「……稲荷崎の角名。二年。ヨロシク」
「白鳥沢の白布。二年だ。宜しく」
「伊達工業の作並です！！一年ですがよろしくお願いします！」

　全員自己紹介揃えてるところ、意外と仲いいんじゃねって思った。ていうか曲者揃いかもなこれ。烏野と伊達工メンバー以外。
　そんな事を思っていると、何故か私に視線が向いているのに気が付いた。
　頭にハテナマークを浮かべながらもにろの方を向いたら、「お前もしろ」という目をしていた。嫌だなぁと思いながらも口を開く。

『えーと……烏野高校一年のAです。アドバイスとかは多分出来るのでよろしくお願いします……？』

　私がそう言った瞬間わずかに作くんの目がキラキラと光ったような気がした。まってめっちゃ可愛いんだけど。

「これで全員終わったな。そんじゃウォーミングアップするぞー。Aはボールだしとか任せた」
『了解しましたー』

　やっぱ指示出された方が動きやすいな。自由ってなにかと困るんだなぁ……とか思いながらも、悪夢の体育館倉庫にボールを取りに行くのだった。
　及川さん許すまじ。

……