【HQ】Ⅳ.トリップしたけど原作沿いに戻すのは無理かな【トリップ】 (ページ14)

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○ ページ14

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『あーもうマジで可愛い潔子さん……しんどい……』
「いつまで……！」

　顔を真っ赤にしながら下を向いて私をポコポコと叩いてくる潔子さん。正直キャラが壊れて行っている気がするが、これはこれで可愛いのでありだろう。
　ちなみにこんなになっているのは、寝起きの潔子さんがパジャマ代わりのジャージを脱いでから、またパジャマを着てしまったのをずっと私がいじっているからである。叩くなら！！折れるまで！！
　ドジっ子潔子さんはマジで可愛かったです。真っ赤になっている潔子さんはスマホで一枚連写しましたがなにか。連写してるんだったら一枚じゃないだろってツッコみは遠慮しています。

「まあまあAちゃん。潔子ちゃんが可愛いのは分かりきってた事じゃんかー」
「雪絵ちゃんまで……」

　もういいし……。と拗ねて先を歩いていく潔子さんを、笑いながらも追いかける。言い忘れていたが、今は朝食が終わって体育館に行く最中だ。今日のチーム編成を発表するから朝食十分後に体育館集合。と監督が。
　私は潔子さんと雪絵ちゃんと一緒に行っている。残りの三に……四人……いややっぱ三人でいいわ。は、後から行くから先行っといて！！と、戦場なら完全に死亡フラグな事を言っていた。

『どうなるんでしょうね。チーム』
「そうだね。烏野だったら日向と影山は別々になると思うな」
「梟谷は木兎と赤葦は別になると思うなぁ……木兎のメンタルを強化目的に」
『あー……たしかに……』

　そんな会話をしながら体育館へと向かう。バレーの事になると真剣になる二人マジで本当に好き。潔子さんなんかさっきまで超女の子だったのにな。今もだけど。
　とまあ、そんなこんなで体育館に着いたから中に入った。半分以上は来ていたが、少しだけ人数足りないかなぁという具合。分からないよね。知ってた。

「そういや、近くで事故あったの知ってる？怖いよね……」
『知ってますけど……潔子さんなら大丈夫だと思いますよ。周りの人的に』
「え？……あぁ。なるほど」

　そう言っていた潔子さんの目線は田中さんとのやっさんに注がれていた。
　次の瞬間、その二人はピンっとなって周りをきょろきょろと見始める。急に変わった様子になった二人に日向が首を傾げて、どうしました？的な事を訊いたのだろう。二人は、潔子さんに噂されてる気がした……！とここまで聞こえる声で言っていた。
　正直言ってここまでくると尊敬に変わりそうだわ。流石だな。

　とまあそんなこんなで全員集まったようなので、監督が話を始めようとしていたからその場にしゃがむのだった。

。。。