研究所の薔薇ｰ男主ｰ【文スト】 (ページ8)

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中原｢なっ！開けっ放しにするな！/////｣
『んぇ？だって中也くんだから～』

俺はその程度って事かよ…
と、ショボくれる中原。
その様子を見て、Aは目を細めた。

『中也くんだから良いかなーって、そう思ったんだよー』
中也｢っ！///う、煩い！｣

とか何とかか言いつつ去り際には｢速く閉めねぇと体冷えるぞ｣と然り気無く心配する...
過保護か

研究室に戻って来たは良いが、中也の頭の中は先程のAの肌が焼き付いていたようで…

中也｢(やっぱり、白いし細いな...ったく、何食ってンだよ)｣

等と考えていたらしい
だが、仕事はちゃんとこなしている

何だかんだ考えながらも食べ易く味のあるものを作る。
今回は卵粥。どうやらAはお粥が好きらしい。
前々回訪ねたときにリクエストされたのが白粥。前回は梅粥。そして今回が卵粥と云うことだ。また中也のお粥には味がある。←
と云うのも、彼のお粥は仕上げに出汁が微量入るのだ

『んー…良い匂いするー…』
中也｢おー、もう出来た。そっちに座れ。机は拭いてある｣

手際よくAを座らせる。

今更だが、中也と森、紅葉はポート・マフィアで唯一Aに対しため口を利けるもの達だ。別にAが制限を掛けているわけではないが、相手は仮にも五大幹部以上の実力者。

何が原因でその異能が自分に向けられるか分かったものではない。ので、少しでも苛立ちを募らせ無い為の、言わば暗黙のルールだった。

『わぁ！卵粥だぁ』
中也｢ばか、あんま顔近付けんな、水滴が中に入るだろ｣
『美味しそうな匂いするから～...』
中也｢ったく、火傷すんなよ｣

いただきまーす♪と上機嫌に食事を始める
その間にAの髪を乾かす中也。

『あったかぁい...ゔ～…眠くなる～』
中也｢喰ってから寝ろよ。布団でな｣
『んーん...起きてるよ～...』
中也｢そう云や、ボスが…｣
『ん～...？』

これは寝るな。と思いながら跳ねまくる髪を乾かす。動きが止まって、静かになったなと思いAを覗き込む。

そこには、子供のようにかくん、かくんと船を漕ぐA。

中也｢はぁぁ...運ぶか…。よっ｣

思った以上の軽さに戸惑いながらもAをベッドまで運び終えた。その後中也は再び部屋を片付け、終わり次第部屋を出た