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『いい奴を紹介してやるよ』

何時ものような優しい顔はない。
そこに有るのは唯の冷徹の表情だけだ。

永世「え?何云って…」
『生き延びたいだけだろ?違うのかい?』
永世「違わない、けど。誰がそんな?」

『僕の人脈嘗めないでほしいね。その中に一人や二人居るだろう、不死を望むような無謀者はね。人脈が狭くなるのは損害だが』
永世「ちょ、ストップ!え、え?」

訳が分からなかった。
いや、自分の知り合いを一人、悪魔と契約させる
という単純な話なんだろう。
訳がわからなかったのはAが何でそう云えるかだ

永世「な、何で?」
『何が?生きたいんだろう?
自分がそんなに生きたいのなら、他を突き落としてでも生きる道を選べば良いだけの話。違うかい?』
永世「そうかもしれない...でも、何でそれが飄々と言えるの?!」
『…なんで、か...そんなの、僕にも分かんないよ』

ただね、と続けるA。
その顔はとても辛そうで、とても脆いものだった

『ただね、僕がそういう生き方をして来たからじゃないかな』

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作者名:仮面の少年 x他1人 | 作成日時:2016年3月8日 23時

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